わたるくんのにっき １２の６ ＭＡＭＡさま作

続・ぼくが歯医者に連れてくよ　その６

「悟さんの歯医者恐怖症の元凶って　うちの親父なんですよ・・・」 ・・・・っていうせんせいのことばに　ぼくと　あおいちゃんと　さとるおじちゃまは　そろって　　 「はいぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜？？？？」 って　パニックになった。 ちょ・・　ちょっとまって。 えと・・　せんせいのおとうさんって　はいしゃさんなんだよね？ てことは　おじちゃまのぐらぐらしたはを　いきなりぬいちゃったのも　はぐきけずっちゃったってゆうのも　せんせいのおとうさんだってこと？　 ええ〜〜〜！！！ あわあわしてるぼくたちをみて　せんせいは　ちょこっとこまったようなおかおをして　こういったんだ。 「ビックリしちゃいますよね。でも本当なんです。それに、悟さんは覚えてらっしゃらないでしょうが、その時に僕とも会ってるんですよ。」 ええ〜〜〜！！！！ そなの？　って　あおいちゃんとふたりで　おじちゃまのおかおを　じ〜っとみつめてみたんだけど。。。 おじちゃまは　「？？？？」　っておかおをして　くびをかしげてた。 う〜ん　おぼえてないみたいだよねぇ。。。 「いや、きっと覚えてないと思いますよ。そんな状態じゃなかったですからね。」 ってせんせいはいうんだけど・・・　そうなのかな？ 「悟さん兄弟は、ずっと親父の所に検診に通ってたんですよね。元気で、笑顔がとっても可愛い兄弟って診療所でも評判だったんだそうです。それが、学校から『歯医者さんに行きなさい』なんてプリント貰って、ものすご〜く不安そうな顔をしてやって来たもんだから。。。。親父も魔が差したってゆーか・・その・・・・・」 せんせい　だんだん　おこえがちっちゃくなっちゃってるよ。 「魔が・・差す・・・って・・？？」　 あおいちゃんが　ふしぎそうにきいたら　せんせいが　ものすごく　いいにくそうにこういったんだ。 「・・・泣き顔が見たくてたまらなくなっちゃったらしくって。。。。」 ？？？？はいぃぃぃぃ〜〜？？？？ なきがおがみたくなったって　なにそれ？？ せんせいのおとうさんって　ちょっとアブナイひと？？ あ・・でも　ぼくも　おじちゃまのなきがおってみてみたいかも〜〜。 あおいちゃんは　みたことあるのかな？ こんど　きいいてみなくっちゃ。 「いや、申し訳ないっ！親父に代わって謝ります。本当にすみませんでした。」 って　せんせいは　あたまをさげたんだ。 おじちゃまは　ちょっとぼうぜんとしてたみたいだけど　せんせいにあやまられて 「あ・・いや、そんな先生に謝っていただくことじゃないです。」 って　わたわたしちゃってたけど　きをとりなおして 「あの・・・僕と以前に会ってるって仰ってましたが、本当なんですか？？」 って　きいたんだ。 「ええ、さっき葵さんにはちょっとお話しさせていただいたんですが、父の診療所は自宅に隣接してましてね、小さい頃はそこの待合室は僕の格好の遊び場だったんです。父も僕に後を継いでもらいたかったようで、出入りしてても怒らなかったんですよ。で、ある日学校から帰っていつものように待合室を覗いたら、診察室から大泣きする子供の声が聞こえたんです。 待合室の方では、すごく綺麗なお母さんと付き添いで来たんだろう金髪の可愛い坊やがオロオロしてて・・・」 あ、それまちがいなくおじちゃまのことだよね。 オロオロしてたのは　かなこママちゃまとのぼるおじちゃまだな。　うん。 「それから、お母さんが診察室に呼ばれて、しばらくして一緒に出てきたのがまだ大泣きしてる黒髪の可愛い坊やだったんですよね〜。受付で『消毒しないといけないから明日も来なさい』って言われて、また大声でワンワン泣き出した悟さんを慰めて、なんとか泣き止ませたのが僕だったんですが・・・覚えてませんか？」 って　せんせいは　にっこりわらって　いったんだ。 おじちゃまは　ん〜〜って　いっしょうけんめいかんがえてたんだけど・・・ しばらくして　「あっ！！」っておかおをして 「・・・思い出した。。。　確か眼鏡をかけた背の高いお兄さんで・・・」 って　ぽつりとつぶやいたんだ。。 「そうです。思い出していただけましたか？」って　せんせいは　うれしそうにうなづいてた。 「その後の、歯茎を削ったっていうのが決定打だったみたいで、弟さん達は検診に来てくれるのに、悟さんの方はぱったり来てくれなくなって・・・ そのうち、お引越しをされて弟さん達も来られなくなったんですが、ず〜っと悟さんのことは気になってたんですよ。きっとトラウマになっちゃってるんだろうな・・って」 そして　おじちゃまのことを　じっとみつめて 「本当に申し訳ないことをしました。。」 って　せんせいは　またあたまをさげたんだ。 うへぇ〜　すごいねぇ。。。　よのなかって　こんなことがあるんだ・・・　 ぼく　ほんとうにビックリしちゃったよ。。。　うん。。

【その７に続く〜】

もも♪：あ、若センセノーマルでしたが、どうも大センセが困ったちゃんの可能性大かも。。。（笑）
ＭＡＭＡさま：えと・・マイ設定では、大センセは怪人氏の古くからの歯の主治医で、可愛い嫁のポケアルを見せられ続けて煮詰まってて・・・。息子（若センセね）の甲斐性のなさに歯噛みしてたんですが、代診で見たわたちゃんと付き添いの葵ちゃんを見初めてしまい「是非孫付きで嫁に来てくれっ！」と葵ちゃんに猛アタックをする。。。って、何処まで行っても悟くんの天敵ってことになってます。。。（長っ！）

ＭＡＭＡさま：あ、墓穴じゃないですからね、あくまでも裏設定っつーことで。。。で、続いちゃいました。。。よろしくです〜♪
もも♪：でも、ここで書いちゃおしまいですよね〜♪♪

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