わたるくんのにっき
番外

MAMAさま作


総ちゃん×わたちゃん・チョコパ de ”でぇと♪”/その2




「・・・・というわけ。。」って説明したら
「なるほど。。じゃ、迷子じゃないけど黙って家を出てきてしまった・・ってことなんですね?」って言われて初めて気がついた。

 あちゃ〜、大ママちゃま心配してるかな??

「そう・・かな?」っておずおず言ったら
「じゃ、食べ終わったらお家まで送って行ってあげましょう。」って総一郎さんは言ってくれたんだ。

「え〜、いいよ〜。一人で帰れるから。。」って言ったんだけど
「僕が心配なんです。遠慮しないで送られてください。」って言われちゃった。

 えへへ・・・総一郎さんって優しいんだ〜。
 ごめんね。タラシだなんて思っちゃって・・ってボクは心の中で謝ったんだ。

「ゆっくり食べてていいですよ。」って言いながら総一郎さんはボクのこと優しく見てくれてる。。なんか恥ずかしいな・・・あ、そだっ!

 ボクはチョコレートとアイスクリームをスプーンですくって

「総一郎さん。はい、あ〜〜ん!」ってお口のところに差し出した。
「はいっ???」ってびっくりしてる総一郎さんに
「だからっ!溶けちゃうよ。すっごく美味しいんだ。ほら、あ〜〜ん!」って言って総一郎さんのお口にスプーンを近付けた。

「え?え??」ってあわあわしながらぱくんっ!って食べてくれたけど総一郎さんなんでかお顔が真っ赤になってた。

「うふ。美味しいでしょ?はい、もう一口、あ〜〜ん!」って言って、またお口にアイスクリームを入れてあげた。

 ますますお顔が真っ赤だよ、総一郎さん。

 そしたら突然、総一郎さんのお顔がぴくって引き攣ったんだ。

 あれ〜??って思ってたら、ボクの後ろから
「総一郎〜!!何してるのかな〜〜??」っていう ものすご〜く嬉しそうな声がした。

 振り返ってみるとそこには綺麗なお姉さんと可愛いお姉さんの2人がニコニコ笑いながら立ってた。

「総一郎さん、お友達??」って聞いたら、綺麗な方のお姉さんが
「いや〜ん。。総一郎さんだって〜!!可愛い〜〜!!!!」って言いながら、ボクの頭をなでなでしてくれた。

 総一郎さんは、ため息をつきながら
「高校の同級生です。こちらが神谷涼子さん。で、こちらが愛川奈月さん。」って紹介してくれた。

 綺麗な方が涼子さんで、可愛い方が奈月さんだね。
 ボクも「桐生渉です。こんにちは!」ってきちんとご挨拶した。
 涼子さんと奈月さんもニコニコして「こんにちは!」って言ってくれた。

 で・・・あれ?なんか変だぞ?えと・・・高校の同級生って???
 ええ〜〜、うそぉ〜〜!!

「総一郎さんって、まだ高校生なの〜!?」って思わず大声で聞いちゃったよ。
 あ〜、ビックリした。。

 それを聞いた総一郎さんは、「それは、僕が老けてるってことですか?」ってちょっとムッとしてるみたいだったから
「違うよ〜。大人っぽいな〜って思ってただけ〜。」って一生懸命言ってみたけど、なんか総一郎さん拗ねちゃってるみたい。。。あちゃ〜。。

 総一郎さんが、涼子さんと奈月さんに
「2人はどの辺りから見てたんですか?」って聞いたら、涼子さんが、
「え?椅子引いて座らせてあげてるとこから〜!」だって・・・ほとんど最初からじゃない。

「あ、もちろん『あ〜ん!』も見てたわよ〜。総一郎のあんな顔初めて見ちゃった〜!」って2人とも大喜びしてるよ〜。

 総一郎さんは・・・・うわ〜、耳まで真っ赤だ〜!

 そしたらね 涼子さんが、
「嵐のお相手は女の子だったけど、総一郎は男の子なのねぇ。。まさか総一郎がそーゆー趣味だとは思わなかったわ〜!」って、くすくす笑いながら言ったんだ。

 それを聞いて「そーゆー趣味って、なぁに??」って奈月さんが不思議そうに涼子さんに聞き返した。

 そんな2人に総一郎さんは、ちょっと眉を顰めながら
「涼子。子どもの前で言うことじゃないです。奈月もそんなことは知らなくていいんですって。」って言ってたけど・・・・そーゆー趣味ってアレかなぁ〜?

「あのさぁ・・そーゆー趣味って『ショタ』ってこと?」って聞いてみたらさ、総一郎さんと涼子さんが見事に固まっちゃった。。。

 横では奈月さんが、「???」ってお顔をして首を傾げてる。
 奈月さんって、本当に知らないんだ〜。。なら、教えてあげればいいのにね。
 でも、総一郎さんも涼子さんも動かないんだ。
 これは、ボクが教えてあげなくちゃ・・・なのかな??

 奈月さんに意味を教えてあげようと思って、「あのね・・」って声をかけようとしたんだ。
 そしたら今度は、「渉っ!こんな所で何してるっ!!」って声がまた後ろからした。
 振り返ると、何だか凄く怒ってますっ!ってお顔をした祐介おじちゃまとニヤニヤ笑ってる葵ちゃんの2人が並んで立ってた。

「あれ〜?葵ちゃん、おじちゃまと一緒だったんだ〜。何で??」って聞いたら、
「だって祐介呼びつけたのって僕だもの。」だって。。

 え〜!おじちゃまとボクのデート潰したのって・・・葵ちゃんだったの?
 むぅ〜・・・なら、仕方ないか〜〜。。。

 総一郎さんはおじちゃまを見て、
「なるほど〜、シャツが同じだったんで間違えたんですね?」って笑ってた。

 だからさ、「うん。そうなの、ごめんなさい。」って謝って、
「でも、総一郎さんと会えたから、間違ったのも良かったよね。」って言ったんだ。

 そしたらね、おじちゃまは何だかすごく嫌そうなお顔をしてて、葵ちゃんはそれを見てくすくす笑ってた。

 まだ、ここでお茶をするからって言う総一郎さんと涼子さん、奈月さんにありがとうをして、『ばいばい』ってお手々を振って、ボクとおじちゃまはお家に帰ることにした。

 あ、葵ちゃんは、
「ここって、高校生の頃に早瀬さんに連れてきてもらったお店の支店だよね?ここの抹茶プ●ン美味しかったんだ〜。。いろいろ買って帰って悟に食べさせよ〜っと!」って言って、ケーキやプリンをいっぱい買い込んでスキップしながらさっさと帰っちゃったんだ。

 でも・・悟おじちゃまって・・・甘いもの苦手だったよね。。。
 あ〜あ。また、何かやらかして葵ちゃんのこと怒らせちゃったんだ。。。
 懲りないよね・・・おじちゃまも。。。。
 あ、それで祐介おじちゃま葵ちゃんに呼び出されちゃったんだ。。。
 な〜んだ、ならこの責任は悟おじちゃまにとっても〜らおっと!

 そんな風に考えながらおじちゃまと手を繋いで歩き始めたボクの耳に

「やだ〜!!! 総一郎くんの変態〜〜〜!!!!!」

っていう奈月さんの絶叫が聞こえてきた。。。。

 そりゃ、言い過ぎだってば〜〜〜!!

 隣では、おじちゃまが何でか深〜いため息をついてた。。。
 あのね、ボクは何にもしてないからね〜!!・・・多分だけどさ。。。



  【  おしまい  】

総くんの「ショタ物語」(ん?)、完結でございます〜!
【Origi−Ble】さまの大人気高校生4人組と、うちの小悪魔たちの見事なタッグマッチ!
総くんは実は変態だったという見事な落ち(爆)でしたが、それにしても渉・・・君、将来がコワイよ(笑)
完璧に「葵2号」間違いナシってとこでしょうかv
さてさて、嵐くん×ももちゃんの「逆ナン日記」は当然読んでいただきましたねv
まだの方は【Origi−Ble】さまへGO!ですよ!
MAMAさまありがとうございました〜!

にっきのもくじうらの ほーむ