わたるくんのにっき
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MAMAさま作


ぼくが歯医者に連れてくよ その2




いつものように うけつけのおねえさんに 
「こんにちは!」をしたら おねえさんは おめめをまんまるにして ぼくと あおいちゃんのおかおを みてた。。
あ そっか。。。そっくりだからだね きっと。
じゃあ せんせいも びっくりするのかな??

おなまえをよんでもらって いつものように ひとりで しんさつしつにはいったら
「渉くん、久しぶり。今日はどうかな?歯磨きは出来てる?大人の歯は全部出てるかな?」
っていって ぼくのこと しんさつのおいすに ひょいっ!ってのせてくれた。
う〜ん。。。やさしくて いいせんせいだよね?
どこが ヤバイっていうんだろう??

「じゃ、大きくあ〜〜んってお口開けて〜。」
っていわれて ぼくは あ〜〜んっておくちをあけた。


     ☆.。.:*・゜♪゜・*:.。.☆.。.:*・゜♪゜・*:.。.☆.。.:*・゜♪゜・*:.。.☆


「うん。虫歯はなし!っと。。。あ、6歳臼歯は右側はきっちり出てきてるね。じゃ、この溝だけ埋めちゃおうね。左も出てきてるから、歯磨き頑張ってね。」
っていいながら せんせいは てきぱきと じゅんびをしてるんだ。

「せんせい あのね。みぞ うめるのっていたい??」
って おそるおそるきいたら
「全然!だって、お薬を詰めるだけだもん。すぐ終わるよ。」
っていって ほんとうに すぐにおわらせてくれた。

「次は、左側もでて来るかな?じゃ、フッ素塗るからね。もう一度大きくお口開けて。」っていってから おねえさんに
「渉くんのお母さんに入ってもらって。」っていったんだ。

フッそをぬってもらってたら あおいちゃんが きょろきょろしながら はいってきた。
ふりむいて あおいちゃんのおかおをみたせんせいは ものすごく びっくりしたおかおをした。
あ やっぱり おどろいてる〜〜!!

「先生??」って おねえさんにいわれて われにかえったせんせいは
「し・・失礼しました。。え〜っと・・・・・・」って わたわたしながら あおいちゃんにはなしかけてた。

「叔父です。」って にっこりわらったあおいちゃんに せんせいは
「あぁ、そうなんですか? いや、あまりにも渉くんにソックリなんで驚きまし
た。」
って いいながら ぼくとあおいちゃんのおかおを みくらべたんだ。

「ええ、よく言われるんです。自分でもソックリだと思いますから。」
ってあおいちゃんは こたえてた。 

せんせいは
「そうですか。。あ・・それで渉くんですが、虫歯はありません。合格ですね。それから虫歯の予防措置として右下の6歳臼歯の溝を埋めました。左下は次回の健診で処置が出来ると思います。」
って いってから また ぼくとあおいちゃんのおかおを みくらべてた。

「しかし、ここまでソックリだと、歯並びや歯の質も似てるのか興味がありますねぇ。。」
って いったせんせいに あおいちゃんが 
「あれ?先生は大人も診てくださるんですか?」ってきいたんだ。

「もちろん診ますよ。うちは一般歯科と小児歯科の両方の看板上げてますから。でも、何でか子供の患者さんが多いんですけど。。」ってわらって
「痛みが出てから来られる患者さんが多いんですが、歯はやっぱり予防が肝心です。虫歯だけじゃなく、今は歯周病も多いですから。普段から、きちんと健診に通っていれば痛い思いはしなくてすみますよ。」
っていったんだ。

「そうなんですか・・・・・」って ちょっと かんがえてたあおいちゃんは
「じゃあ、僕も今度健診に来させていただこうかな。。」っていったんだ。

せんせいは
「お待ちしてますよ。受付で予約をして帰ってくださいね。」
ってうれしそうにこたえてた。
あおいちゃんも にっこりわらいながら
「ありがとうございます。 仕事の都合で1ヵ月半ほど先になりますが、いいですか? あ、それから僕だけでなく、もう一人お願いしたいんですけど。。」
って いったんだ。

え??もうひとりって・・・・まさか??

「ええ、構いませんよ。もうお一人って、お友達ですか?」
ってきいたせんせいに 
「いえ、兄なんです。」って あおいちゃんはこたえたんだ。

どへ〜〜〜〜!!・・・・ま・・まさか〜〜!!

「お兄さんって・・・あぁ、あの金髪の・・・」
って いったせんせいに あおいちゃんが
「いえ、そうじゃなくって。。その前に付き添いで来たと思うんですが・・黒髪の。。。。」ってこたえかけたら せんせいが

「ああ!彼ですか!!綺麗な黒髪の!!!」って・・・・・・

で、せんせいのおめめが きゅうに キラキラってしたんだよ・・・・なんで??
もしかして・・・・・ヤバいって こーゆーことっ???

それにさ さとるおじちゃまって はいしゃさん ダメなんだよ。。。。あおいちゃん わかってる??
 
ぼくが わたわた ぱにっくしてたら あおいちゃんが
「ええ、じゃ、予約して帰ります。ありがとうございました。」ってせんせいに ごあいさつをしたんだ。

せんせいも 「はい、お待ちしています。お兄さまにもよろしくお伝えください。渉くん、またね。」
って にっこりわらってくれたんだ。。。

うけつけで じぶんとおじちゃまの けんしんのよやくをした あおいちゃんは かえりみち なんでかごきげんだった。

「いい先生じゃない〜。悟ってば、何がヤバイだよ〜。」なんて るんるんしてた。。
そんなこといってていいの〜?? ぼくなんか ず〜っと ドキドキしてるっていうのに〜。

「さて、虫歯のなかったお祝いにチョコパ食べて帰ろっか?」
っていってくれたんだけど・・

「あのね。 ぼく フッそぬってもらったから 30ぷんは のんだりたべたりしちゃ ダメなんだ。」
って おへんじしたんだ。

「そっか〜。じゃ、時間が経つまでちょっと時間潰してようか?」
っていわれて 
「そうだね〜。。」ってこたえようとおもったら・・・・・

なんか むこうのほうから すっごいいきおいでだれかが はしってくるのがみえた。
ん〜??? ておもって じ〜っとみてみたら・・・あれ〜 さとるおじちゃまだ。。

「おじちゃまだ。。」っていうぼくのこえに あおいちゃんは 「えっ?」っていって ふりかえった。

そして ものすご〜〜く きれいなおかおで にっこりわらったんだ。
ひゃう〜! やっぱり あおいちゃんって きれいだよね〜〜。 どきどき。。。。

「あれ?悟・・どしたの?そんなに急いで??」
って のほほ〜んというあおいちゃんに おじちゃまは なんとなく がっくりしながら
「さやかさんに・・・葵が・・渉を連れて・・・歯医者に行ったって・・・聞いて・・・・」
って はぁはぁいいながら こたえたんだ。
で いきをととのえてから
「葵。大丈夫だった?何にもなかったか??」ってきいたんだ。

う・・・ん。。。。 なんにもなかった・・・とは いえないよね。。。

けど あおいちゃんは
「もうっ!悟ったら考え過ぎっ!!何があるっていうのさ〜〜!」って ころころわらったんだ。

あ・・・あおいちゃ〜ん。。。。。。

おじちゃまは ほっとしたような でも なっとくがいかないようなおかおをして ぼくのほうをみたんだけど・・・

ぼく め そらしちゃった・・・・だってさ〜〜〜 ねぇ?

そんな おじちゃまのせなかに あおいちゃんが
「でね、僕もあの歯医者さんで健診受けようと思ってさ、予約入れてきちゃった。あ、心配は要らないよ。僕一人だけで行くんじゃないからね。」っていったんだ。

それをきいたおじちゃまは ちょっと むっとしたおかおをした。そして
「じゃ、誰と行くんだ?祐介か??」って こわいこえで いったんだ。

あおいちゃんは おめめをまんまるにして・・・ それから にやりとわらったんだ。。。

げ・・・・ ぼく せなかが さむくなっちゃったよ。 そして・・・・・・

「やだなぁ、悟ったら〜〜!! そんなの悟と2人で行くに決まってるじゃない〜〜!!」
っていったんだ。。。

あ・・・ おじちゃま かたまった。。。。。

だよね・・・ おじちゃま はいしゃさん こわいんだもんね。。。
それに ぼく あのせんせい ヤバイってゆうの なんかわかるようなきも してきたし・・・

「やっぱり歯って大事だし、予防が大切だって先生も言ってたしさ〜。」
って ごきげんでいってるあおいちゃんのうしろで おじちゃまは ものすごいあせを かいてた。。

おじちゃま それって あぶらあせ ってヤツ??

だいじょぶっ!! 
おじちゃまたちのけんしんには ぼくも ついていってあげるから。
ちゃんと ぼくが おじちゃまのこと まもってあげるからね。
だから・・・・ おじちゃまも がんばってよね。 うん。。。

 

  【  おしまい〜〜♪  】

MAMAさま:またさとちゃんが オチキャラです。もうクセになりそう〜〜!
もも♪:葵ちゃん、大魔王です。。。
MAMAさま:わたちゃんナイト宣言か??頑張れっ!!
もも♪:しかし・・若センセ、悟くん狙いだったんですか〜?ひえ〜〜〜。
MAMAさま:ですからご心配なく!くどいようですが若センセ、ノーマルです〜!
もも♪:BLサイトのノーマルは『アブノーマル』って説もあるんですが・・・。

にっきのもくじうらの ほーむ