わたるくんのにっき 6の3 MAMAさま作 |
ぼくのおでかけ その3
〜遥かなるパフェへの道のり〜
△がつ ○にち ☆ようび ぜったい ぼく なおさんのことしってるよ。 みたことあるもん。 いつだったかな? どこでだったかな?? って なおさんのおかおをみながら かんがえてたんだけど・・・ ん〜 おもいだせないなぁ。 もう ここまで でてるのに〜ってかんじ?? なんか きもちわるいや。 「智雪は経営の方、直は開発の方を担当してくれてる。 私の跡は、この二人が継いでくれる。 二人がこの先、いつまでも対等にいいパートナーであるために、直を私の籍に入れて、養子にしたんだ。」って かいちょうさんが おおぱぱちゃまに せつめいしてた。 おおぱぱちゃまは 「春之!! 伊達に経済界の大立者ってワケじゃないんだな。昔に比べたら成長したじゃないか〜!!」って かんげきして いってたけど・・・ それって なんとなく しつれいなきがするよ。 うん。 ふと てーぶるのうえをみたら さっき かいちょうさんがみせてくれた あるばむが ひろげておいてあった。 ん? あれ?? ああっ!! おおいそぎで あるばむをてにとって およめさんのしゃしんを じっとみてみた。 そうだ! そうだよ!! これって・・・ええ〜〜!! ぼくは おおぱぱちゃまと おはなししてる かいちょうさんに 「ねぇ この『まりちゃん』っていう およめさん なおさんっていう このおにいさんと おなじひとだよね??」 って きいてみた。 かいちょうさんと ともゆきさんと ながおかさんは 「おおっ!」って おかおをした。 おぐらさんは 「あちゃ〜!」って かんじで うえをむいちゃった。 なおさんは うわっ! まっかになって うつむいて ぶるぶる ふるえてる。 まずいこと いっちゃったのかな? で、おおぱぱちゃまは・・・おおきなおくちをあけて いまにも たおれそうだよ。。。 おおぱぱちゃま だいじょぶ?? もしかして しらなかったの? いしになってる おおぱぱちゃまを ほったらかしにして かいちょうさんが ぼくのこと だっこして ぎゅうって だきしめてくれて そして 「渉くん! ブラボーだよっ! 本当に俊介の孫なのかい!!よく判ったね〜。気に入ったよ。そうだ! うちの子にならないかい??」って いったんだ。 いや・・・それは えんりょしたいな・・・ぼくは 「きりゅうわたる」のままでいいよ。 それまで いしのようにかたまってた おおぱぱちゃまが ふとわれにかえって 「春之〜〜!!! お前、俺のことず〜〜っと騙してたのか〜〜!!」って おおごえで さけんだ。 おおぱぱちゃまって もしかして すぐに ぱにっくに なっちゃうたいぷ? あ それで ゆうすけおじちゃまもすぐに ぱにっくに なっちゃうんだね。 おやこだもんね。 「人聞きの悪いこと言うなよ。私がいつ お前を騙したって言うんだ?」っていうかいちょうさんに おおぱぱちゃまは 「お前な〜! ずっと 『うちの嫁だ』って言って、写真見せてたじゃないか〜〜!子供だって、欲しいけど事情があって恵まれてないんだって、言ったじゃないか〜! お・・男だなんて聞いてないぞ!」って つめよってた。 おおぱぱちゃま おとなげないよ? 「嫁だとは言ったが、女だなんてことは一言も言ってない。」って いわれて 「普通、嫁と言えば、女に決まってるじゃないか〜〜!!!!」って おおぱぱちゃまは いいかえしたんだけど・・・・ 「そんな 柔軟性に欠けることを言ってるから、お前は専務止まりなんだよ。もっと 頭柔らかくしないと、今の時代 最先端は走れないぞ。」っていわれて おおぱぱちゃま おもいっきり だつりょくして 「お前って、昔からそーゆーヤツだったよ・・素直に信じた俺がバカだったんだよな・・」って つぶやいて いすにすわりこんじゃった。 あ〜〜ぁ きょうはもう おおぱぱちゃま つかいものに ならないかもね。 ぱふぇは またこんどかな〜〜。 かいちょうさんは だつりょくしてる おおぱぱちゃまのてをつかんで たたせて 「じゃあ、俊介が弱ってるところで ちょっと仕事の話でもしようか?会長室の方に行くぞ。しっかり歩けよ。」って いったんだ。 で ぼくに 「渉くん、ちょっとおじいちゃん借りるね。 智雪と直と一緒に お利口で待っててくれるかい?」って いって おおぱぱちゃまを ひきずって おへやをでていっちゃった。 そのふたりのうしろから おぐらさんとながおかさんが つづいてたんだけど ながおかさんが ふりかえって ともゆきさんとなおさんに 「浅井さんのお孫さんの渉くんです。宜しくお願いしますね。おとなしくていい子ですから。」って いってから おへやをでていった。 さんにんになったら ともゆきさんが ぼくに 「渉くんは、いくつなの?」って きいてきた。 ぼくは 「こないだ 5つになったんだよ。」って おへんじしたけ ど・・ そのまま かいわがつづかないんだ。。。 なおさん あんなこといっちゃったから ぼくのこと おこってるのかな? どうしよう。。。 きらわれちゃったかなぁ・・・・ |
☆ .。.:*・゜ |
ぼくと ともゆきさんと なおさんのさんにんで すわってたんだけど なんか すご〜くさむ〜いくうきなんだ。 なおさんは ぜんぜんちがうところをみてるし ともゆきさんは なおさんのおかおを うかがうようにみてた。 ぼくはぼくで なおさんのことが きになって ちらちらと なおさんのこと みてた。 だって おとこのこなのに およめにいっちゃったんだよ。 それも ちゃんと けっこんしきまでしてるんだ。 のぼるおじちゃまも およめにいったんだと おもうんだけど けっこんしきは なかったし・・・ でも きっと のぼるおじちゃまは どれすがにあうよね? きんいろのかみが すごくきれいだもん。 でも みつやすせんせって けちんぼだからさ ぼくたちには みせてくれないんだろうな。 あ もしかしたら どれすのしゃしん もうあるのかもしれないな。 こんど おじちゃまに きいてみよう。 おじちゃまってさ ゆうすけおじちゃまといっしょで ずぼしさされると ぱにっくになっちゃうから わかりやすいんだ。 うふふ たのしみ〜〜。 ひとりで ん〜って かんがえてたら なおさんが ぼくのほうをむいて 「渉くん。何であの写真、俺だって判ったの?」って きいたんだ。 ?へ? なんでって・・・ 「だって まんまだったもの。」って こたえたら おおきくためいきをつきながら 「やっぱり そんなに簡単に判っちゃうもんなんだ。」って いったんだ。 あれ? なおさん すきであんなかっこしてるんじゃないのかな? 「でもね、おおぱぱちゃまは ぜんぜん わかってなかったよ。」 っていってあげたけど なんのなぐさめにもなんないよね。 「直、可愛いんだからいいじゃないか?」って ともゆきさんはいったけど 「いい訳ないだろっ!!」って なおさんは ぷんぷんおこってた。 でも なおさんって おこってても かわいいんだね。 「いいじゃない。 ぼくもね おおきくなったら およめさんになりたいんだ。」 っていったら なおさんと ともゆきさんは びっくりしたように ぼくのおかおを みつめるんだよ。 えっ? ぼく へんなこといった? 「渉くんって、男の子だよね?」って ともゆきさんが きいてきた。 「うん! でもね だいすきなおじちゃまの およめさんに なりたいの。」って いったら なおさんが 「ひえぇぇぇぇぇ〜〜〜!」って へんなこえを だした。 なんで そんなに びっくりするの?? あ〜あ おおきなおめめが もっとおっきくなってるよ。 へんなの〜 じぶんだって およめさんに なったくせに・・ 「なおさんは ともゆきさんの おくさんなの?」って ふたりにきいたら なおさんは まっかになって おくちをぱくぱくさせてたけど ともゆきさんは なんでか むねをはって 「そう。俺の可愛い奥さんだよ、直は。」って こたえてくれた。 「可愛いだろ?もう、昔からず〜っと可愛いかったんだ。何着せてもよく似合うしね〜♪」なんて いってんの。 ともゆきさん あたま くさってない?? なおさんは みみまで まっかになって なんか じりじりと いどうしてるよ。 きっと にげようなんて かんがえてるんだろうな。 でも にがさないよ〜。 いろいろ ききたいことがあるんだもん。 うふふ〜 なにをきこうかな〜〜。 |
☆ .。.:*・゜ |
そふぁから こしをうかせて どっかにいこうとしてるなおさんのおようふくのすそを ぎゅっとつかんでから おおきなこえで ぼくはきいたんだ。 「あのね。 どうやったら およめさんに なれるの? 」 なおさんは 「ゲッ!」って なんかへんなこえを あげたかとおもったら そふぁに すわりこんで うごかなくなっちゃった。 そんな なおさんのあたまを だいじそうに なでなでしながら 「これはまた、直球ど真ん中の質問だな。おい、直、生きてるか?」 って ともゆきさんが わらいをこらえながら いったんだ。 あれ、なおさん たましい ぬけてる?? 「なおさん な〜おさ〜ん おしえてよ〜。」って いってみたけど なおさんってば かたまっちゃってて それどころじゃないみたい。 「もうこれは、使い物にならないかな? 渉くん、俺が教えてあげようか?」 って ともゆきさんが にやにやわらいながら いってくれたけど・・・ このわらいかたってさ のぼるおじちゃまが なんか いたずらするときの わらいかたに そっくりなんだよね。 ともゆきさん なんか たくらんでるな。 「ううん。 いい。 なおさんに きくから。」 っていったら ともゆきさんは 「あっそ。」って ちょっと がっかりしてるみたいだった。 でも なおさん たましいぬけてるからさ もどってくるまで ちょっと じかんがかかりそうだよね。 なにしてようかな〜〜。 あ! そうだ!! 「ともゆきさん。 かみと なにかくもの かしてもらえない?」って おねがいしたら 「いいよ。何?絵でも描くの?」っていいながら しろいかみと ぼーるぺんをかしてくれた。 「ううん。 きょうね ここにきてから しらないことば いっぱいきいたの。ままがね しらないことばをきいたら ちゃんと おぼえておいて おうちにかえってから ぱぱやままに きいたり ほんで しらべたりしなさいっていうんだ。 そうやって こどもは どんどん かしこくなるんだって。でもね いっぱいきいたから わすれちゃいそうなの。 だからねちゃんと かいておこうとおもって。」 って いったら ともゆきさん なぜか ちょっと いやそうなおかおをした。 「ここに来てから、聞いた言葉かい?」って きくから 「そうだよ。 いっぱいあるから わすれちゃうでしょ?」って こたえたけど しんぱいだな ちゃんと おぼえてるかな・・・ 「えっと・・・ 『ひしょ』でしょ・・・ それから・・・・・『しょた』・・・」 いっしょうけんめい かいてるのに となりで 「ショタ〜〜??」って ともゆきさんが おおごえをだした。 ちょっとうるさいよ。 わすれちゃうじゃない! おもわず ともゆきさんのこと にらんじゃった。 「『こすぷれ』・・それから・・・『たなぼた』・・・『のーまる』」 あと なんだっけ? んと んと 「『どくが』と・・・『せくはら』・・・『こいわずらい』・・・」 ん〜〜 これで ぜんぶだったと おもうけど。。。 ふと ともゆきさんのおかおをみたら こんどは ともゆきさんが おくちを ぱくぱくしてた。 はんさむが だいなしだよ。 なに? どうしちゃったの?? |
☆ .。.:*・゜ |
ぼくがかいたかみをみて かたまってる ともゆきさんと いれかわりで なおさんが ふっかつしてきた。 そして 「智、どうしたんだ?」って いいながら つくえのうえのかみを のぞきこんで よみはじめたんだ。 「何々・・ひしょ・・しょ、しょたぁ〜?こ、こす・・ぷれ、・・・た・・なぼた、・・・のーまる・・・どくが・・・せく・・・はら・・・こいわずらい〜〜??」 なおさん どんどん こえがおおきくなってるよ。 ほとんど さけぶみたいに さいごまで よみあげたなおさんは ぼくのとなりで かたまっちゃってるともゆきさんの ねくたいをつかんで らんぼうに ゆさぶりはじめた。 そして・・・ 「智〜〜!! お前って、立派な変態さんだとは思ってたけど、こんないたいけなお子さまにまで、何てこと吹き込んだんだ〜〜!!!」って おおごえで さけんだんだ。 うわっ! なおさんって みかけによらず きがみじかいの?? で へんたいさんって なに? なおさんの おおきなこえに びっくりして ともゆきさんが はっと われにかえった。 そして、お目々を ぱちぱちさせてから 「バッ、バカな事言うなよっ!俺じゃないって、オヤジだよっ!」って おおあわてで なおさんに いいわけしてた。 なおさんは 「ホントか〜?」って すっごい うたがってるめで みて 「お前の言うことは、100%は信用できないからな〜」って にらんでた。 ともゆきさん しんようないんだ。。。 なんでだろ? きっと ふだんのおこないが よくないんだよね。 かわいそうに・・ 「それで、これ・・どうするの??」って なおさんにきかれて ぼくは 「ん? おうちにかえって、ぱぱとままに いみを おしえてもらうの。」って いったら なおさんと ともゆきさんが おかおをみあわせて また あおくなっちゃった。 「あ・・あのね、それって今知らなくても、もっと大きくなってから知ればいい事なんだよ。」って ともゆきさんが いってるよこで なおさんが うんうんって おもいっきり くびをふってた。 はは〜ん これって きっと まだ こどもがしっちゃ いけないことなんだ。 じゃ ぱぱとままには きかないほうがいいんだね。 ってことは・・・ ももちゃんに きけばいいんだ。 ももちゃん ものしりさんだから ちきんと おしえてくれるよね。 「ふ〜ん。 わかった。 じゃ おおきくなったら なおさんと ともゆきさんで おしえてくれる?」って きいたら ふたりとも ちょっと ほっとしたおかおをした。 ともゆきさんは 「いいよ。もっと大きくなったら、手取り足取りで教えてあげるよ。」っていって 「調子に乗るなよ!」って なおさんに ぐーで たたかれてた。 「じゃあ、この紙はもういらないね?俺が貰ってもいい?」って いいながら なおさんが ぼくがかいたかみを たたんで ぽけっとにしまった。 「うん。いいよ。」って ぼくは おへんじした。 だって もう おぼえちゃったもん。 おうちにかえって もういっかい かかなくちゃね。 あ へんたいさんが ふえたんだっけ。 わすれないようにしなくっちゃ。 さんにんで にこにこしてたら おおぱぱちゃまたちが もどってきて 「渉。待たせたね。さぁ、行こうか?」って いってくれた。 おおぱぱちゃま もう だいじょうぶなのかな?? やたっ! やっと ぱふぇをたべにいけるんだ。 あ ちゃんと ごあいさつしなくっちゃ。 「かいちょうさん ありがとう。さようなら。おにいちゃんたち おおきくなったら さっきの ちゃんと おしえてね。」っていって ばいばいした。 かいちょうさんとおぐらさんは にこにこして おててを ふってくれた。 ともゆきさんとなおさんは なんか ちょっと ひきつってるみたいだった。 で ながおかさんは おにいさんたちふたりのおかおをみて ふしぎそうな おかおをしながら てをふってくれた。 かえるとき えれべーたーのなかで おおぱぱちゃまに 「渉。智雪くんと直くんに、何を教えてもらうんだい??」って きかれた。 「ん〜。。ひみつ〜〜!」って いったら おおぱぱちゃま ちょっと さびしそうなおかおをした。 ごめんね おしえてあげられないよ。 きっと きいたら おおぱぱちゃま びっくりして ひっくりかえっちゃうよ。 「じゃあ、今日ここに来たのも二人だけの秘密だぞ。」って おおぱぱちゃまが いったから 「うん。 わかってる。 ゆびきりしよっ!」って ゆびきりした。 だれにも いわないよ。 おとことおとこのやくそくだもん。 おおぱぱちゃまが かえりに ふかふかのじゅうたんに つまずいて ころんじゃったことも みんなに ひみつにしといてあげるよ。 だからさ おみやげ たくさんかってよね!! あした ようちえんにいくの たのしみだな〜〜〜!!! |
お・し・ま・いv |
MAMAさま:もも♪ちゃま〜〜 終わりました〜〜〜 もも♪:お疲れさまでした〜! MAMAさま:わたちゃん 怖いお子さまになってしまいました。 もも♪:そのわたちゃんの上を行くと思われる、『ももちゃん』の登場が待たれるところなんですが・・・。 MAMAさま:さぁ〜それはどうでしょうね〜。ふふ〜。 もも♪:あー!やだなぁ、MAMAさま、含み笑いなんかしちゃってぇぇぇぇ・・・・。 |