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わたるくんのにっき 6の2 MAMAさま作 |
ぼくのおでかけ その2
〜遥かなるパフェへの道のり〜
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△がつ ○にち ☆ようび 「春之!!! おまえってヤツは〜〜!!!!」 って おおぱぱちゃまに おもいっきり どなられても おともだちっていう かいちょうさんは びくともしなかった。 おこってるおおぱぱちゃまのことは ほうりっぱなしで じっと ぼくのおかおを みてるんだ。 そんでね ひだりてで ぼくのおててを にぎにぎしながら みぎてで ぼくのほっぺを すりすりするんだよ。 もう! くすぐったいよ。 なんか ちょっとへんなひとだね。 かいちょうさんってさ。 それでね かいちょうさんは にこにこしながら 「渉く〜ん。君は、見れば見るほどママにソックリだね〜♪」っていったんだ。 ?? ぼく いままでいちども ままににてるって いわれたことないよ?? まぁ ぱぱにも にてるっていわれないけど・・・・。 みんな あおいちゃんに そっくりねっていうからさ。。。 でも かいちょうさん ままのこと しってるのかな?? ん〜〜?? で、おおぱぱちゃまのほうを ふりむいて 「俊介。おまえんとこの長男も、隅に置けないな。結構な競争率だったろ?」 っていったんだ。 おおぱぱちゃまのちょうなんって ゆうすけおじちゃまの ことだよね? なんで おじちゃまが ここで でてくるんだろ?? おおぱぱちゃまも きょとんとして 「はぁ?何の話だ??」って ききかえした。 かいちょうさんは 「よっこいしょ!」なんていいながら ぼくを おひざのうえに すわらせてくれて ぼくのかみのけを くしゃくしゃって しながら 「もう、どこをどう見ても桐生家の末っ子の葵ちゃんにソックリじゃないか。まぁ、ライバルは桐生兄弟だったそうだから、タナボタってヤツか??」 って いったんだ。 ?? なにいってんだろう・・このひと???? それに・・またしらないことばだよ。 たなぼたって なんのこと? ぼくが いっしょうけんめい かんがえてるとなりで かたまってたおおぱぱちゃまが おそるおそる かいちょうさんに きいた。 「ま、まさか・・お前、渉の母親が葵くんだって思ってるワケじゃ・・ないよな?」 おおぱぱちゃまの しつもんに かいちょうさんは 「へっ?違うのか??」って きょとんとして いったんだよ。 ええ〜〜!! おおぱぱちゃまは からだを ぶるぶるふるわせながら 「葵くんは、オトコだろが〜〜!!!」って さけんだんだ。 だよね。 あおいちゃんは おとこのこだよ。 ぼく よくいっしょにおふろにはいるから しってるもん。 ちゃんと・・・えっと・・・その・・ついてるよ。(ぽっ) かいちょうさんは 「うるさいヤツだな。そんな大きな声出さなくても、ちゃんと聞こえるぞ。」って おへんじをしてから 「なんだ、違うのか・・あの子なら、産めそうな気がしたんだがな・・・。あの子が産めるんなら、うちの嫁も希望があるって思ったのに・・」 って ちいさなこえで ぶつぶついってた。 「何、ブツブツ言ってるんだ? 渉はな、うちの娘が産んだんだよっ!」 って おおぱぱちゃまが わめいたら かいちょうさんが 「じゃあ、父親が葵くんか??」ってきいたんだ。 そして またちっちゃなこえで 「おかしいな??あの子からは、そーゆー匂いがしたんだがな??ノーマルだったのか?いや、私の鼻に間違いはないはずなんだが・・」 って いってるんだ。。 あの子って あおいちゃんのことだよね? あおいちゃん いつもいいにおいがするけど。。。それとは ちがうこと? それに のーまるってなに?? わかんない。 あたま いたくなってきちゃった。 |
☆ .。.:*・゜ |
ぼくが くらくらしてると かいちょうさんが 「おや?渉くん、どうしたのな?お熱でも出た??」 っていいながら ぼくのおでこに じぶんのおでこをくっつけてから ぼくのほっぺに すりすりって ほおずりした。 かいちょうさん・・・ぼくが ぼ〜っとしてるまに なにしてるの? おおぱぱちゃまは 「この子の父親は、葵くんの兄さんだ!!」 ってさけんでから はっときがついたように ぼくを おおいそぎで かいちょうさんのおひざから おろしてくれた。 「なんだ、そうなのか? じゃあ、渉くんは葵くんの甥っ子ってことなんだな。それにしちゃ、ホントそっくりだな。 ・・・しかし俊介。お前って、相変わらず 余裕のないヤツだな。。いいじゃないか、ちょっとくらい。減るもんじゃなし。」 って おくちをとがらせて かいちょうさんは いったんだけど。。 「減るんだよっ!!お前が相手だとっ!!!」 って おおぱぱちゃまはすごくおこって いってた。 「大体、ひとんちの孫に何てことするんだよっ!まさか、お前 渉まで 毒牙にかけようと思ってるんじゃないだろうな??」 って おおごえで いうんだよ。 どくが? どくもってるがのこと?? ちがうかな?? わかんないや・・ おおぱぱちゃまは ぼくをだっこしたまま おでこやほっぺを だいじそうに そ〜っと なでてくれたんだ。 うふふ おおぱぱちゃま くすぐったいよ。 でね おもわず わらっちゃったんだ ぼく。 おおぱぱちゃまも うれしそうに にっこりわらってくれたよ。 そしたらね かいちょうさん ぼくとおおぱぱちゃまのこと うらやましそうに じ〜っと みつめて ためいきをついたんだ。 どうしたんだろう?? おおぱぱちゃまも おくびをかしげながら 「春之?どうしたんだ??」 っていって ぼくのこと そふぁにおろしてくれた。 そして 「そう言えば、お前のとこの長男も、結婚してそろそろ10年くらいか?まだ 子供はいないのか??」 って きいたんだ。 かいちょうさんは もういちど ふぅ〜って おおきなためいきをついてから 「俊介・・・世の中にはな、いくら欲しいって思ってても、事情があって 子供に恵まれない夫婦はいくらでもいるんだよ。。。おまけに その発言は セクハラだな! 企業のトップとしてはいただけないぞ。」 って おおぱぱちゃまのかたを ぽんぽんって たたきながら いったんだ。 あれ?せくはら??ん〜・・・なんかきいたことあるような きがするけど・・ やっぱり わかんないや。。 もう おぼえてらんないよ。。 おおぱぱちゃまは かいちょうさんのことばをきいて 「すまん!配慮が足りなかったな。。」って もうしわけなさそうに いってた。 でもね おおぱぱちゃまとかいちょうさんのうしろで ながおかさんが かたをふるわせながら わらいをこらえてるのが みえちゃった。。 おかしいな〜? ここって わらうとこ??? おぐらさんは なんか おもいっきり あきれてますって おかおしてるし・・ なんかへんだぞ?って うつむいて いっしょうけんめい かんがえてて ふと おかおをあげたら かいちょうさんが ぼくにむかって おいでおいでって おててをふってた。 なにかな?って かいちょうさんのとなりにすわったら 「渉く〜ん。。いいもの見せてあげようか?」 っていいながら せびろの ポケットから なにかを ごそごそと とりだしたんだ。 なんだろ?? 「ほら。これなんだけどね・・・綺麗だろう? まりちゃんって言うんだよ。」 って ひろげてみせてくれたのは きれいなおねえさんのしゃしんがいっぱい はいった あるばむだった。 きれいっていうか・・・かわいいおねえさんが いろんなおようふくをきて うつってた。 しろいきもののおよめさんのかっことか あかい すごいきれいな【ふりそで】っていうのかな?おそでのながいきものとか しろいえぷろんをつけたこんいろのわんぴーすとか・・・・いっぱいあったよ。 「おいおい。渉にまで嫁さんの自慢をするのか・・おまえは?」 って おおぱぱちゃまは あきれたみたいに いってたけど・・・ こんなに かわいいおよめさんだったら じまんしたくなるよね。。 でも いいなぁ。 ぼくも おんなのこだったら こんなにきれいな おきものをきて ゆうすけおじちゃまのところに およめにいけるのにな・・・ はぁ〜って ためいきをついたら となりにすわってた かいちょうさんが 「渉くん〜〜。そのため息は、恋患いかい??」ってきいてきた。 へっ? こいわずらい?? なにそれ? わかんないってば! もう〜。 ぷぅ〜って ふくれてるぼくのほっぺを かいちょうさんが ひとさしゆびで つんつんって つっついたとき 「コンコン」って どあが のっくされて どあのそとで だれかのこえがした。 ながおかさんが おおいそぎで どあをあけて だれかと なにか おはなししてた。 そして 「会長。智雪さんと直さんが来られたそうです。」って こっちを ふりかえりながら いったんだ。 ん?? だれ?? でも ぼく もう つかれてきちゃった・・・ いつになったら ぱふぇ たべにいけるんだろう・・・・ |
☆ .。.:*・゜ |
「会長。智雪さんと直さんが来られたそうです。」 ながおかさんは そういうと かいちょうさんのおへんじも きかないで どあを おおきくあけた。 かいちょうさんは なんだか ものすごく うれしそうなかおをして たちあがりながら おおぱぱちゃまに 「そういえば、お前にうちの息子達を紹介したことがなかったな。」っていったんだ。 おおぱぱちゃまは 「息子達??」って ちょっとふしぎそうにいって くびをかしげてた。 ながおかさんが あけてくれたどあから ふたりのおにいさんが はいってきた。 ひとりは せがすごくたかくって すごいかっこいいおにいさんだった。 もうひとりは ちょっとちっちゃくて なんだかすごくかわいいおかおをした おにいさんで・・ う〜ん ちょっと あおいちゃんに かんじがにてるかな? せびろをきてたから おにいさんってわかったけど もし そうじゃなかったら おねえさんって おもってたかもしれないくらい かわいいおにいさんなんだよ。 でもね ぼく このおにいさん どこかでみたことがあるようなきがするんだ。 それも ついさいきんだとおもうんだ。 どこで みたんだろう?? ん〜〜って かんがえてたら かいちょうさんが おにいさんたちに 「こちらは、私の高校時代の同級生で、浅井俊介。 △★社の専務をしてる。」 って しょうかいした。 そしたら おぐらさんが それにつづけて 「先日 会長がアメリカに忘れてきた『サンプル』を届けてくださったんです。」 って いったんだ。 かいちょうさんは おぐらさんのことを ちょっとにらんで 「だから!いいんだってば!!」って いってから 「俊介。 こっちは、長男の智雪、で、こっちが次男の直。大学卒業と同時に『MAJEC』に入社して、いずれは私の後を継いでくれることになってる。」って ものすごく うれしそうにいったんだ。 せのたかいほうのおにいさんが おおぱぱちゃまとあくしゅをしながら 「初めまして。長男の智雪です。お噂はよく伺っています。学生時代もですがこの度も父がご面倒をおかけした様で、申し訳ございませんでした。」ってごあいさつした。 かわいいほうのおにいさんも 「初めまして。次男の直です。この度は本当に有難うございました。」って いってた。 おおぱぱちゃまは にこにこしながら 「こちらこそ初めまして、浅井です。ちょうど私も渡米していたからね、ついでだったんだよ。気にしないでくれたまえ。春之との付き合いも長いからね、もう少々のことでは驚かないよ。」って いって ともゆきさん、なおさんのふたりと あくしゅしてた。 それから かいちょうさんに 「お前のところは、一人息子だと記憶してたんだが、 いつの間に次男なんか、作ってたんだ? しかし随分と歳の離れた兄弟だな。直くんは、まだ高校生かい??」って きいたんだ。 そしたらね なおさんが なんかちょっとおこったみたいなおかおをして まっかになったんだ。 ともゆきさんは なおさんのとなりで ひっしで わらうのを こらえてるみたいだし・・・ あれ? おぐらさんとながおかさんの かたも ふるえてるよ? なにがそんなに おかしいんだろう?? かいちょうさんは びっくりしたみたいに おめめをおおきくして それから おおきなこえで わらいだした。 そして おおぱぱちゃまのかたを ばんばんと たたきながら 「俊介!直と智雪は同い年だぞ!!」って いったんだ。 え?? このおにいさんたち おなじおとしなの? うそだ〜〜!! おおぱぱちゃまも すごくびっくりしたおかおをしてた。 そして 「そうなのか?いや、直くん失礼したね。物凄く若く見えたものだからね。気を悪くしないでくれるかい?」って もうしわけなさそうに いったんだ。 なおさんも 「いえ。いつも言われてますから。もう、慣れてます。」って ためいきまじりにいってた。 でも ちょっとおこってるよね。 きっとさ。 でも なおさんって ぜったいどっかでみたんだよ。 どこでだったかな? |