わたるくんのにっき 6の1 MAMAさま作 |
ぼくのおでかけ その1
〜遥かなるパフェへの道のり〜
△がつ ○にち ☆ようび きょうは おおぱぱちゃまと ぱふぇを たべにいくんだ。 おおぱぱちゃまって あさいのおじいちゃまなんだけど。 おじいちゃまって よばれるのが うれしくないっていうんでままが 『おおぱぱちゃま』って よぶように きめたんだ。 こないだのにちようびの ぼくのおたんじょうびかいに おおぱぱちゃまは きゅうなおしごとで あめりかにいかなくちゃならなくなって こられなかったんだ。 だいすきな おおぱぱちゃまが きてくれないのは さびしかったけど おしごとだもん しかたないよね。 でも おおぱぱちゃまは 「可愛い渉の誕生会なのに、出られないなんて。。」 って すごくさびしそうに いうんだよ。 いつでも あえるのにね。。 だから ぼく 「あめりかから かえってきたら おいしい ちょこれーとぱふぇを たべにつれていってちょうだい!」って おねがいしたんだ。 おおぱぱちゃまは にこにこして 「じゃあ、渉とデートだな!」っていったけど・・・・そんな たいしたもんじゃないよね・・・ おおぱぱちゃまには ようちえんに おむかえにきてもらって そのまま ぱふぇを たべにつれていって もらうことになってるんだ。 おおぱぱちゃま いそがしいもんね。 ほんとは すぐるもいっしょに いくはずだったんだけど きょうのあさ きゅうに おねつがでて いけなくなっちゃった。 ようちえんに いくときに 「いってくるね。」っていったら すぐるが べっどのなかで ちょっとないたんだ。 びっくりした。 「ちゃんと おみやげ かってきてあげるから。」っていったら 「うん。」 っていって なきやんだから あたまをなでて いいこいいこ してあげた。 でも おへやのどあを しめるとき 「いっちゃやだ・・」って きこえたようなきがするんだけど。 そらみみかな?? ようちえんで おむかえを まってたら ももちゃんのままに 「渉くん、今日はママがお迎えじゃないの?」って きかれた。 ももちゃんのままは ようちえんのやくいんさんをしてて とっても やさしいんだよ。 きょうは おゆうぎかいのいしょうのじゅんびで あさから ずーっと ようちえんで おしごとしてた。 たいへんだよね。 おゆうぎかいって まだまださきなんだけど。 もう じゅんびするんだ。 でも ようちえんに ままがいるって いいなぁ。 ちょっと ももちゃんが うらやましくなっちゃった。 「きょうは おおぱぱちゃまが おむかえに きてくれるの。」っていったら ももちゃんのままが 「じゃあ、門の所でウロウロしてるの、渉くんのおじいちゃまかしら?」っていうんだ。 おおいそぎでみにいったら おおぱぱちゃまが もんのところから なかを のぞいてた。 なんか あやしいひとみたいだよ。 「おきょうしつまで きてくれたらいいのに〜。」っていったら 「ごめんごめん、どうすればいいのか判らなかったんだよ。もう帰ってもいいのかな?」って わらいながらいうんだ。 「うん。 まってて。 みきこせんせいに ごあいさつしてくる!」って おおいそぎで おきょうしつに もどって みきこせんせいに 「おおぱぱちゃまが おむかえにきてくれたから かえります。せんせい さよなら。 みなさん さよなら。」 って ちゃんと ごあいさつしてから かばんをもって おおぱぱちゃまのところに はしっていったんだ。 おおぱぱちゃまのくるまにのったら おおぱぱちゃまが 「悪いけど。パフェを食べに行く前に、ちょっと寄る所があるんだ。渉、きちんとご挨拶できるね?」って いうんだ。 「うん。 ちきんと こんにちは できるよ。 だいじょぶ!」っていったら おおぱぱちゃまは くすくすわらって 「頼もしいな。じゃあ、き・ち・ん・とご挨拶するんだよ。」っていった。 ん?? あれ?? まちがえた?? でも どこに いくんだろう?? なんかすごいおおきなびるの ちかのちゅうしゃじょうに はいっていった。 くるまからおりて えれべーたーをまちながら 「ここなの??」ってきいたら、 「そう。 大パパちゃまのお友達の所なんだ。御用はすぐに済むからね。終わったら、すぐにパフェを食べに行こうね。」っていわれた。 ふ〜ん。 おおぱぱちゃまのおともだちか・・・ それは いいこに してなくちゃね。 おりてきた えれべーたーにのったら おおぱぱちゃまが 【 33 】の ぼたんをおした。 すごい たかいんだ。 おおぱぱちゃまのおともだちって どんなひとなんだろう?? |
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えれべーたーが 33かいについたので おりたら すっごい ふかふかのじゅうたんが ひいてあって ぼく ころびそうになった。 なんか おかねもちそうな かいしゃだね。 ちょっと むだづかいってきもするけどさ。 うけつけのところに きれいなおねえさんがすわってた。 おおぱぱちゃまが ちかずくと おねえさんが たちあがって 「浅井さま。お待ちしておりました。少々お待ちくださいませ。」っていって どこかにでんわをかけた。 ちょっとまってたら せのたかい かっこいいおにいさんが やってきて 「浅井さま。ご無沙汰しております。この度は無理を申しまして、申し訳ございませんでした。」って あたまをさげて ごあいさつしたんだ。 おおぱぱちゃまは 「長岡くん、元気そうだね。いやいや、ちょうど出張のついでだったんだ。気にすることはないよ。」 っていってた。 きっと おしごとのおはなしなんだね。 そしたら ながおかさんっておにいさんが ぼくのほうをみて 「こちらは?」って おおぱぱちゃまに きいたんだ。 「ああ。私の孫でね。渉と言うんだ。今日はこの後、この子とパフェを食べに行く約束をしていてね。」って うれしそうにいってから 「渉、ご挨拶なさい。大パパちゃまのお友達の秘書をしている長岡さんだよ。」 って いったんだ。 ひしょ? ひしょってなんだろ?? あした ももちゃんに きかなくちゃね。 また ひとつかしこくなれるかな? そうそう ごあいさつだっけ。 「こんにちは。 きりゅうわたるです。はじめまして。」って ごあいさつした。 ながおかさんは ぼくのまえに ひざをついて かがんでくれた。 そして にっこりわらって 「初めまして、渉くん。長岡です。宜しく。」 っていって あくしゅしてくれた。 う〜ん かっこいいな。 ぼく ごあいさつして あくしゅするのって はじめてだったんだ。 いつも みんな ぼくのあたまを なでてくれるんだけど なんか こどもあつかいされてるみたいで いやだったんだよね。 うん。 ながおかさん ぽいんとたかいよ。 「浅井さま。会長に可愛いお孫さん、見せびらかしにいらっしゃったんですね?」 って たちあがりながら ながおかさんはいった。 ん?? 「おや?やっぱり、長岡くんには見抜かれてしまったか。いや、いつもいつも可愛い嫁の写真を見せられているんでね。こうなったら、私も可愛い孫を見せてやらなけりゃ!なんて思ってたんだよ。」 なんて おおぱぱちゃまは いうんだよ。 で ぼくに 「ママ達には、内緒だぞ。」って うぃんくしたんだ。 なぁ〜んだ。 そゆこと? なんか へんだとは おもったんだよね。 じゃあ ぱふぇたべたあとに おみやげも いっぱいかってもらおっと。 すぐるにも やくそくしてるしね。 「あんまり煽らないでくださいね。後が大変なんですから。」って ながおかさんも くすくす わらってた。 そして 「こちらです。」っていって おへやのどあを あけてくれた。 そふぁとか おおきないすとか てーぶるのおいてある おおきなおへやで なかには おとこのひとが ふたりいた。 ひとりは いすにすわってて もうひとりは そのひとのうしろに たってた。 どっちが おおぱぱちゃまの おともだちなんだろう??? |
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いすのうしろにたってた せのたかいおじさんが こっちのほうに あるいてきた。 そして 「浅井さま。この度は、本当に有難うございました。」って あたまをさげて おおぱぱちゃまに ごあいさつしたんだ。 そしたら いすにすわってたおじさんが 「小倉、いいんだよ。そいつは、学生時代に私に山のように借りがあるんだからな」って いったんだ。 おぐらさんってよばれたおじさんは すわってるおじさんを ふりかえって 「会長。そもそも、あなたがサンプルを忘れてくるなんて失態さえしなければ、浅井さまのお手を煩わさずにすんだんですよ。判ってらっしゃるんですか??」 って おこったこえで いったんだ。 ってことは このかいちょうさんってひとが おおぱぱちゃまの おともだちなんだよね。 ん?? でも おぐらさんってひとのほうが えらいのかな? 「大体、アイビーリーグのチアガールのコスチュームを手に入れた途端、『帰る!』って 大騒ぎしたそうじゃないですか。仕事がメインなんですからね。そのへん自覚してくださらないと困ります。もう、子供じゃないんですから」って かいちょうさんにいってから おぐらさんは おおぱぱちゃまに もういちど あたまをさげた。 そして 「本来なら、私共のほうからお伺いしなければなりませんのに、わざわざご足労いただいて、本当に申し訳ございませんでした。」って いったんだ。 「いやいや、いいんだよ、小倉くん。こいつは昔からこーゆーヤツだから。それに、ちょうど、こっちに来る予定があったからね。気にしなくても構わないんだよ。」 って おおぱぱちゃまは にこにこしながら いったんだ。 かいちょうさんは 「ほら見ろ」なんていって えらそうに むねをはってた。 はは〜ん。 かいちょうさん あめりかで なにか わすれものしたんだね。 だから おぐらさんに おこられちゃってるんだ。。でも しかたないよね。 ぼくもわすれものするとね みきこせんせいに 「めっ!」って おこられちゃうよ。 おへやのなかを きょろきょろとみていたら かいちょうさんと めがあっちゃった。 そしたらね にっこり わらってくれたんだよ。 へぇ けっこうかっこいいな。 おおぱぱちゃまより ちょっとわかいかんじだね。 よしあきぱぱちゃまより ちょっとうえくらいにみえるよ。 あ、よしあきぱぱちゃまっていうのは きりゅうのおじいちゃまのこと。 おーけすとらの しきしゃなんだ。 すごく かっこいいんだよ。 かいちょうさんは ぼくのことを じ〜〜っとみつめてから おおぱぱちゃまに 「俊介。お前、その歳になって『ショタ』に転んだのか??」ってきいたんだ。 しょた? しょたってなんだろ?? また ももちゃんに おしえてもらわなくちゃ。 おおぱぱちゃまは まっかになって 「お前っ!何てこと言うんだ!!これはウチの孫だよっ!!」っておおごえで いったんだ。 そして ぼくのてをにぎって 「孫の渉だ。 渉、大パパちゃまのお友達で、前田さんって言うんだよ。ご挨拶なさい。」 って いったんだ。 ぼくは 「こんにちは。 きりゅうわたるです。はじめまして。」 って かいちょうさんに ごあいさつした。 かいちょうさんは ぼくのおかおを じっとみつめてから にっこりして 「渉くんだね。はい、はじめまして。前田春之って言います。宜しくね。」 ってあくしゅしてくれたんだけど・・・・・なんで て はなしてくれないんだろう?? 「春之。。。その手 離してやってくれないか??」 って おおぱぱちゃまが ちょっといやそうなこえで いったんだけど。。。。 かいちょうさんは ぜんぜんきこえてないみたいで 「俊介。 お前、孫に『コスプレ』させるのは 感心しないな。」って ぼくのてを すりすりしながら いったんだよ。 こすぷれ? こすぷれってなに?? きょうは はじめてきくことばばっかりだよ。 ももちゃんに おしえてもらわなくちゃいけないのに おぼえていられるかな? 「コスプレ〜〜???」って おおぱぱちゃまだけでなく おぐらさんと ながおかさんも おおごえをあげた。 「だって、これ『セーラー服』だろ?」って かいちょうさんが ぼくのおようふくを ひっぱりながら いったんだ。 おおぱぱちゃまは しばらく ぼうぜんとしてたけど はっと きがついて 「これは、幼稚園の制服だ〜〜っ!!!!」 って おおごえでさけんでた。 そう、ぼくのようちえんのせいふくは おとこのこも おんなのこも せーらーふくなんだ。 あ おとこのこは ちゃんと はんずぼんだよ。 おとこのこと おんなのこでは りぼんのいろが ちがうんだけどね。 けっこう かわいいって きんじょでは ひょうばんなんだ。 ままも 「この制服を着せたかったのよ〜♪」 っていってたし。 ももちゃんにいわせると 「にあわないと ひさんよね。」 だそうだけど・・・ おおぱぱちゃまは おくちを ぱくぱくさせてるし おぐらさんは かいちょうさんを おもいっきり にらんでた。 ながおかさんは・・・・あれ? かたをふるわせて わらうのを こらえてるみたいだ。。。 ふぅ〜ん ながおかさんって けっこう おおもの?? そして。。。おおぱぱちゃまが 「春之!!! おまえってヤツは〜〜!!!!」 って ばくはつしちゃった。 おおぱぱちゃま なんか おとなげないよね。 ん? むずかしいことば しってるでしょ? だって いつも ぱぱがままに いわれてるんだもん。 だけど かいちょうさんって おもしろいひとだよね。 ぼく かいちょうさんのこと きらいじゃないよ。 |
【その2に続く〜♪】 |