聖陵戦隊キリューン

Vol.1.5

まつさまの超妄想型ノンストップノベルズ(笑)
この物語はフィクションです(爆)

イラストはこちら(*^_^*)


Vol.1.5



(え、どうして「第1.5話」なのかって? そりゃー全然次回予告と関係ない内容だからです/笑)



涼太が一人一人に変身用アイテムを配る。

「なんだ、弓じゃん。これがどうしたのさ」

渡されたヴァイオリンの弓を見て、昇。

「これって・・・フルートのお掃除棒?これを一体どうしろって・・・」

祐介が渡された棒を見て首を傾げる。
そうするともう一人のフルーティスト、葵は?

「葵にはぜひ魔法のスティックを、という話もあったんだけど」
「魔法のスティックってあれだよな?魔女系お子ちゃまアニメでよく出てくる・・・」

そうそう、謎の呪文を唱えると主人公が変身しちゃうアレ・・・ってどうしてそんなの知ってるんだ・・・

戦隊オタク疑惑の次は、アニメオタク疑惑か、守!
また悟が疑惑の眼差しを向けているぞ(笑)

「何それ。嫌だよ、そんなの」

そうでしょうとも。うんうん。
とってもきゅーとでふぁんしーなアレを持つのは男子高校生としてはちょっと抵抗あるでしょう。
・・・ちょっと見てみたい気もするけど。

「そう言うと思ってそれは阻止しておいた」
「・・・ありがとう、涼太」

おお、涼太くん、1ポイント獲得!

「というわけで、これになった」

といって渡したものは舞扇。

「まさかこれ持って僕に踊れっていうの?!」
「・・・そうらしい」
「どうして僕が舞扇持たなきゃいけないんだ。どういうこと。涼太?」

どうやら涼太くん、2ポイントダウンだ!

「お・・・俺に言われても・・・」
「先生〜?」
「栗山から聞いている。踊れるらしいじゃないか。だったらいいだろう」

だったらいいって問題でもないと思うけど(笑)

これは何言ってもダメと悟った葵、渋々舞扇を受け取る。

「まさか俺にチェロ抱えて走れとか言わないよな?」

世の中にはいるけどな、チェロ抱えて走る人。
それどころか、コントラバス引きずって街を歩いてる人もいるとかなんとか。
実際、夜の繁華街をコントラバスらしき物引きずって歩いてる人は見たことあるけど。

まあそれはおいといて。

「それはさすがに機動力に問題があるので・・・これです」

チェロのエンドピンを差し出す。

「まあこれくらいなら持ち歩いてても邪魔にはならないな」

邪魔にはならないと思うけど、誤って刺さったら痛そうだぞ(笑)

「で、悟先輩なんですが」

おそるおそる涼太。

「さすがにピアノかついでってわけにはいかないですし、いろいろ考えたらしいんですが、結局この二つのうちのどちらかを選んで貰う、ってことになったらしくて・・・」

と言って出されたのは子供のおもちゃピアノと指揮棒。

「子供のおもちゃピアノよりはまだ指揮棒の方が・・・」
「じゃ、指揮棒ですね。はい、これどうぞ」

渡された指揮棒はどう見ても普通の指揮棒と言うよりは、某指揮者体験ゲームの専用コントローラー。
なんせ謎のボタンやら、固定用マジックテープまで付いている。

ひょっとしてあれ買ってきて改造したのか?
しかし誰がそんな物作ったんだ?聖陵戦隊(笑)

「全員、アイテムは持ったか?とりあえず、並び順だが・・・」
「やっぱり俺が真ん中だよな」

そりゃそーだ、決めポーズを取るときは大抵レッドは真ん中だ。

そういうわけで、当然守が真ん中に決定。

「パターンからすると、ブルーは大抵レッドの隣だな」

光安司令、しっかり戦隊物の研究もしているようだ。

「ということは、僕は守の隣ですね」

悟くん、守くんの向かって右隣に。

「では、あと3人は・・・」
「葵は僕の隣へ」

悟くん、しっかり葵くんの袖を掴んでもう離さない!さすがだ、悟!
もうこれはしょうがないでしょう。ってわけで、向かって右端は葵。

祐介が「・・・やられた」って顔してるけど、悟はもちろん気付かないふり。

「そうすると、身長のバランスからいっても、守の向かって左隣は浅井、左端は昇だな」

「ま、いいんじゃないの?」

昇が肩をすくめる。

「妥当な線ですね」

祐介も渋々頷く。

「並び順が決まったところで、変身の仕方を教えよう。早坂が見本を見せるから、それに合わせろ」

陽司が一列に並んだキリューンの前に立ち、説明をする。

「まず、左手を腰にあてる。それから、右手にそれぞれのアイテムを持って右斜め上に掲げる」

全員が陽司の真似をして、左手を腰に、右手を右斜め上に上げる。

「そして、全員で声を揃えて『チューニング!』と言うと、コスチュームが自動装着されます」
「・・・あのさぁ、それってどういう理屈なわけ?」
「戦隊物に理屈を求めてはいけない、昇」

司令自らそれかい(笑)

確かに、理屈を求めていたら戦隊物の大半は成立しないだろうけどな・・・

「コスチューム装着後、各自決めポーズを取ってもらって、守先輩には決め台詞を言っていただきます。決め台詞は『音と愛がある限り、この世に悪は栄えない!愛と正義の美少年戦士、聖陵戦隊キリューン!』」

・・・それってどこかのアニメのパクリでは・・・と、小さく呟く守。

さすがにこれ以上『アニメ&戦隊物オタク』疑惑をかけられるのは、学院の「下級生憧れのお兄さま」としてのコカン・・・じゃなくて、沽券にかかわるからな。

「そうそう、変身アイテムはそれ単体でも武器になるんですが、『演奏!』ってかけ声をかけると、最終形態に変形します」
「最終形態って何、陽司?」
「それはまたのお楽しみ、だってさ、葵」



つ・づ・く(by もも♪)



☆ .。.:*・゜



次回予告!

・・・ということで、武器(初期形態)を配られ、並び順まで決められてしまった聖陵戦隊キリューン!
まだ話は始まらないのか、聖陵戦隊キリューン!!
囚われの花嫁さんはどうした、聖陵戦隊キリューン!!!

次回、「新婚さん、いらっしゃ〜い」ですべて全てが明らかに?!
そしてコスチュームも明らかに!
・・・ならなかったらごめんなさい(脱兎っ!)



専用コントローラーを振り回す悟クン・・・・見てみたい(笑)

Vol.2へGO!

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