ハルステーションの西宮羽留さまからいただきました〜!

西宮さまの人気小説『がんばれ!高林君』の広志さんが、
なんと聖陵学院にやってきた!

「長谷川広志 聖陵へ行く」




「ここに来たのは、何年ぶりだろう」

 聖陵学院の門の前、桜並木の終点のひときわ大きな桜の下に長谷川広志(はせがわひろし)は 佇んで呟いた。それにしても早く着きすぎたようだ。手元の時計は指定された時間の1時間以上前を指している。時間にぴったりの飛行機が満席だったため、一便早いのに乗ったらこの有様だ。

 
 私は2日前のあの忌々しい電話を思い出した。



 ルルル ルルル ルルル……

 朝っぱらから、うるさい電話だ。無視を決め込むと、そのうち切れたが今度は代わりに携帯が鳴り出した。時計を見るとまだ、明け方の4時だ。

「誰なんだ こんな時間に!」

 ベッドサイドにおいて置いた携帯を手に取ったが、コンタクトを取ってしまっているため表示された名前が全く見えない。

「はい」

 恐ろしく不機嫌なまま出たが、相手はいきなり、オレを脱力させた。

「よかったぁ もう出てくれないのかと思ったわ」

 姉貴だったのか…… オレは朝っぱらか自分の不幸を嘆いた。

「どうしたんだ、親父でもぽっくり逝ったのか?」

「お父さんはピンピンしてるわ〜 ほら、憎まれっ子は世にはばかるっていうから」

 こいつには冗談も通じないのか。

「あのね、 倒れたのは夫なの」

「えっ!」

 意外な展開に狼狽する。義兄が倒れて電話してきたなんてよっぽど悪いのだろうか。

「あ、でも大丈夫なのよ、単なる盲腸らしいから」

 そう言って、くすくす笑うのなら、朝っぱらから電話なんぞしてきて欲しくないのだが、まさか本人にそう言うわけにもいかない。何を言っても通じないのだこの超天然の姉貴には。

「大丈夫なのか、義兄さんは」

「たぶん大丈夫なんだけれど、ただね、あの人 今シンガポールなのよ」

「シンガポール?」

「そう、出張でシンガポールまで行って、盲腸になっちゃったらしいの。手術するから来て欲しいって言われて、これから準備して今日の飛行機で行って来るのよ。それで、あなたに頼みがあるんだけど」

 ああ、やっぱりろくな事じゃないな。留守の振りをして出なけりゃよかった。

「篤人の3者面談が明後日、学校であるの、それを私の代わりにお願いします」

 それって、おい篤人の学校は東京だろ! オレは神戸にいるんだぞ!

「篤人はまだ2年だろう、受験まで時間があるし、1回くらい抜けてもかまわないんじゃないか?」

「学校は大事よ、あなたの時だって、ちゃんとママは行ってたでしょ?」

 そりゃそうだが、事情が違うだろっ 事情が!

「神戸にいるんだぞオレは!」

「わかってますって、ちゃんと飛行機代も後で払うから」

 いや、そういう意味じゃなくてだな……

「あのね、それで担任の先生に関西の大学を志望しますって今から言っておいて欲しいの、そうじゃないと、篤人が志望校を東京の大学にしちゃうかもしれないし」

 なるほど、そういう訳か、姉貴は甥っ子の篤人をどうも関西の大学に入れたいらしい。

 篤人が言うには、しこたま買い込んだ観光情報誌をチェックしていたというから、きっと息子をだしにして、関西を観光したいだけに違いないが。

「志望校は私どこでもいいの。それは篤人に希望を聞いてくれるかしら? 大学がわかんなかったらあなたの母校でいいからね。素敵な大学だし」

そりゃ、オレの母校だっていい訳だけれど、あいつ偏差値足りるのか?

「じゃ、言うからちゃんとメモしてね。明後日、水曜日の午後4時45分から15分間が懇談の時間。なんかその日の最後みたい。わからないことがあったら、寮にいる篤人に電話して聞いてね」

「ちょっと待てよ、わかってるだろうけれど、水曜日は仕事があるんだぞ」

「あーそういえばそうね。ごめんなさいね無理に頼んで」

 無理に頼んで…… なるほど、わかってはいたが、全然こっちの事情なんか理解してないな

「とりあえず面談に、行けばいいんだろ」

 不本意ながら、同意したオレに姉貴はさらに追い討ちをかけてきた。

「じゃあ、お願いね。やっぱりひーちゃんはやさしいわ」

「ひーちゃんって呼ぶな!」

「えー だって、ひーちゃんはひーちゃんでしょぉ? あ、そうだお土産にマーライオンの置物買ってきてあげるわ、楽しみにしててねじゃあ、おやすみなさ〜い」

 いつもながら、なんて姉貴なんだ。義兄はなんであんな奴と結婚したんだ!?

 ぽややんぶりは、渚(なぎさ)の比じゃないぞ!







 聖陵の門をくぐり、中へはいるが、さてどうしたものか。

 どうやって時間を潰すかが問題だな。

 昔と変わらなければ確か、講堂の裏辺りにベンチがあったことを思い出しそこで、一服しようと足を向けた。第2校舎を横切り、歩いていくと、向こうから楽器が入っているらしいケースを抱えた生徒が歩いてきた。

 あの大きさはなにだ? サックスといったところだろうか。いや待てよ、ここには昔から管弦楽部しかないはずだ。するとあの中身はなにだろう。その生徒は、私のそばまで来たところでいきなり

「うわわっ」

 と大声を上げた。一体どうしたんだ?

「どうしたんだ、君?」

 よく見るとなかなか可愛い顔をした美少年だ。
 後ろに尻餅をついて目を白黒させている彼を介抱する振りをして、近づき、しっかりと抱きしめた。

 まぁ渚ほどではないが抱き心地もなかなかいい。

「ふ、ふ、ふ……」

 なにか、言葉にならないらしい さっきからどうしたんだろう

「ふ?」

 相手にあわせて、問うと今度は

「な、なんで…… こ、こんな姿に!」

 こんな姿? 何のことだ一体?

 どうしたものかと抱きしめたまま考えていた時、向こうからこちらに物凄いスピードで走ってきた生徒がいた。

「羽野っ、何してんだ!」

 そいつはそう言うと、いきなり彼を私から引き剥がした。

「ふ、ふ……」

 まだ、羽野という名前らしい美少年は口をぱくぱくさせている。

「なんなんだ一体」

 そういって、こちらを見た彼は大きく目を見開いた。

「古田! おまえどうしたんだ! って、古田じゃない? 年が違う?」

「え?」

 羽野くんは更に、目を丸くさせてオレのほうを見た。なるほど、篤人と間違えていたわけか。

「古田じゃない?」

 不思議そうにオレを見ている。引き剥がした少年が

「古田いや、古田君のお兄さんですか?」

 と少し落ち着いた様子で尋ねてきた。本当は叔父だがこの際面倒だから兄貴でいいだろう。実際篤人の兄代わりなわけだからな。

「そうだ」

「いやぁ そっくりで驚きました。な、羽野?」

 隣で、顔を赤くした彼は何度も頷いた。

「大丈夫かい?」

 頬に手をあてて、そっと羽野くんの顔を覗き込むと彼は、びくっと後ずさりした。
 なかなか可愛い反応だな。楽しんでいると羽野くんは顔を赤くして恥ずかしそうな声を出した。

「茅野っ」

 見ると、羽野くんは茅野と呼んだ少年に後ろから抱きすくめられている。

 なるほど、そういう訳か、そりゃ悪いことをしたな。一応、茅野くんとやらに謝っておくか。

「悪かった、知らなかったものでね」

 それを聞いた、茅野くんは少し驚いた後で、嬉しそうな顔になり

「いえ、いいんです。どうせフラフラしてたこいつが悪いんですから。じゃ、失礼します」

 と言って、楽器のケースごと羽野くんを抱きしめて、ズルズルとひきずって行った。

 羽野くんは抵抗しながら、

「おいっ、茅野どういう意味だっ、ふたりだけで何、話まとめてんだよっ」

 と茅野くんに食らいついているらしい。

 なかなか可愛いカップルじゃないか。そう思って、くすっと笑ったその時、廊下に羽野くんの

「なんだって!」

 と言う声が聞こえたかと思うとその後にさらにもっと大きな

「オレはノーマルだあぁぁぁ」

 という声が響き渡った。

 茅野くんだったか、彼これから苦労しそうだな。





 可愛いカップルと別れて、講堂の裏を目指すと別の思ってもみなかった建物が現れた。

 おや、こんな建物はここにあっただろうか? 足を止めて考えていると

「どうかされましたか?」

 と綺麗な声がした。振り向くと、目も覚めるような美少女、いや違う美少年が立っていた。ついでだからこの子に聞いてみるか。

「いや、久しぶりにここへ来たら見慣れない建物があったものでね。これは何かな?」

「これは、音楽堂です」

 なるほど、ここの管弦楽部は有名だからな。

「あの失礼ですが、古田君のお父さんですか?」

 やっぱり、そう見えるのか。私と篤人は親戚からもクローンと呼ばれているくらいだから仕方ないことかもしれないな。

「もし違っていたのなら、ごめんなさい」

「いや、間違ってなんかないさ」

 もういちいち否定するのも面倒だ。

 親代わりという点では間違いではないし。親父と叔父の違いくらいいいだろう。

「そんなに似てるかな?」

「ええ、そっくりです。」

 やはり、他人が見てもそうなのか。

「それに、その眼鏡もお揃いですよね?」

「なにっ!」

 乾燥した飛行機の中で、コンタクトを紛失してしまい、持って来ていた眼鏡をかけているがまさか、それが同じだとは……

「たぶん一緒のものだと思うんですけれど」

 申し訳なさそうに彼が小さな声で言った。

「そうなのか、いやそれは私も知らなくてね。篤人とは趣味が似てるらしい」

 本当は私にあいつが似てるだけなんだけれどな。


「あれっ」

 今度は、私の顔を見て背の高いハンサムが近寄ってきた。

「古田君のお父さんだって」

 この美少年と友達らしいな。

「初めまして、古田君と同じクラスの浅井祐介といいます」

 礼儀正しく、良いところのお坊ちゃんという感じだな。さすが聖陵だ。

「篤人がいつもお世話になってます」

 そう言って挨拶すると、美少年もお辞儀をし、

「僕も同じクラスの、奈月葵です」

と言って顔を上げた。

 浅井くんに、奈月くんか。ふたり揃うと、華やかだな。
 篤人も私に似て男前だが、このふたりには負けるな。

 ベンチを探しているというと、音楽堂の南に良い場所があると教えてもらい部活に行く途中だという

 ふたりと別れた。



 しばらく歩くと、ベンチが見えてきた。オススメの場所だけはあり、くつろげそうだ。座って、辺りを見回すと、以前ここに来てから、さすがにもう10年以上も経っているからか、想像した風景とは全く

 違っている。

 タバコをくわえ、火をつけようとしたその時、かなり渋い色合いのスーツを着た男が現れた。

 なかなかいい男じゃないか。こいつは誰だ?

「申し訳ありませんが、校内は禁煙なんです」

「それは、知らなかったとはいえ、申し訳ない」

 ポケットにタバコをしまっていると、その男は私に尋ねてきた。

「もしかして、2年A組の古田くんのお家の方ですか?」

 こいつ教師なのか? とりあえず、丁寧に挨拶するか。

「古田篤人の叔父の長谷川と申します」

「叔父さんでしたか、それにしてもそっくりだ。私は中学2年を担任しております光安と申します。今日は懇談にこられたのですか?」

「ええ、でも予定時間より1時間以上も早く到着してしまいまして」

 しかし、たばこも吸えないとなると手持ち無沙汰だな。

「なるほど、それはお暇でしょう。よかったら、私の部屋にいらっしゃいませんか? 私室は禁煙ではありませんから、たばこもそこでどうぞ」

「でも、お仕事があるでしょうし、ご迷惑でしょう」

「いいんですよ。中学と高校は懇談の日が違いますから、今日は私は暇なんです。さ、どうぞ」

 にこにこと促され、私はこの光安という男前の先生の後ろをついて行くことになった。



 渡り廊下を抜けたところで、光安先生がいきなり立ち止まってこちらを見た。

 どうしたんだ? 不思議そうな顔をして見ると

「いえ、なにちょっと面白いことに気づきましてね」

 と言ってニコニコと笑う。

「後ろですよ、後ろ」

 振り返ると、黒い塊が見える。アレは?

「うちの生徒です。どうもあなたに興味があるらしい」

「まさか!」

「古田くんは有名人ですからね」

 おい、篤人おまえ学校で何をやらかしてんだ!私の眉毛がピクリとつり上がったのを見逃さなかったらしい光安先生は

「これは言い方が悪かったですね。彼は優秀で模範的な生徒ですよ、次期生徒会長に決まってますし」

 と微笑んで言う。

「そうなんですか?」

 篤人が生徒会長になるとは驚いた。

「ええ」

 そういって、私が見とれてしまうような顔で笑った光安先生はいきなり近づいてきて耳元で

「これは、彼も知らないとは思いますが、どうも彼には隠れファンクラブがあるらしいんですよ」

「え、まさかっ」

 びっくりして思わずのぞけった私を

「おっとっと」

 と言って、光安先生が支えた瞬間 きゃーという叫び声が聞こえた。どうもあの黒い塊から聞こえてきたらしい。

 なにか誤解を生んだようだな……

 さて、どうしたものかと光安先生を見上げると、余裕の表情だ。うーん これは面白くないな。

「ありがとうございます」

 と言って、体を離した後

「おや、ネクタイが曲がってしまいましたね」

 そう言って、曲がってもいない光安先生のネクタイを直す振りをしながら顔を近づけた。

 きゃー 

 さらに絶叫が聞こえてくる。

 ふふん、どうせあの角度から見たらキスしているようにしか見えないだろうからな。私をからかった罰だ。光安先生は一瞬おやおやという顔をしたが、すぐに

「ありがとうございました」

 と言って何事もなかったかのように歩き始めた。





 これは、凄い部屋だな。光安というこの教師はどうも只者ではないらしい。コレではまるで院長室か理事長室だ。

 すわり心地のよさそうなソファを私に勧めると光安先生は向かいに座った。出された、コーヒーをいただきながら、当たり障りのない話題を話していたが、年齢の話になり私は驚いた。

「ええっ、35歳ですか? それはお若く見えますね」

「いえいえ、もう私なんか生徒からはオヤジ扱いですよ。ちょっと疲れたとか言うものなら、すぐに生徒に言われますからね」

「そうですか? こんなにお若いのに」

「部活をするのに体力維持には気をつけてますけれど、もう年です」

 体力維持ということは、運動部なのだろうか? 全くそうは見えないが。

「先生は何を指導なさってるんですか?」

「管弦楽部です」

 なるほど、そういう訳かそれなら納得がいくな。

「あの、有名な管弦楽部ですか、ということは指揮もされるんですね。それは大変だ。私なんかこの頃肩凝りが酷くて困ってますよ。指揮者の方はそんなこととは無縁でしょうが」

 このところ、内勤が続いていたせいか、私は肩が痛むようになっていた。

「いい体操を知ってますよ、お教えしましょうか?」

「ええ、ぜひお願いします」

 そう社交辞令を言ったのだが、ニヤリと笑うと光安先生は近づいてきた。おや、社交辞令がわかる

 タイプだと思ったんだが?

「ここをこうもって、あげるんです」

「うわっ」

 不意打ちをされ大声をあげてしまった。

「うーん、ここではちょっと体操しにくいですね。こちらへどうぞ」

 確かに、ソファと机がジャマだ。もういいのだが、好意で言ってくれているようなので、断りにくい。

 光安先生と一緒にドア近くの壁側に行くと光安先生はにっこり笑い私に体操の指導をし始めた。



「ここをこうして」

「うぅ」

 おもわず声が漏れる…… 私の体はこんなに硬いのか?

 それにしても、痛い。

「ほら、こんなになってますよ」

 肩をマッサージしてくれているのだが、かなり硬いらしい。

「ガチガチだ。一体どうしたらこんなに硬くなるのか」

 確かに、そのうち治るだろうと思って放っておいたのがいけなかったのか?

 マッサージのおかげか少し体が温まってきた。血行がよくなったのかもしれないな。

「それじゃあここはどう?」

「や、ああっ」

 いきなり腕を上げられてすこし痛みが走る。

「大丈夫、痛くしないから」

「で、でもっ」

 いきなりの痛みに少し弱気になってしまう。光安先生の顔が少し笑っているように見えるのは私の気のせいか?

「ほら、そんなに硬くしないで力を抜いて、ほら深呼吸して」

「は、はいっ」

 私は言われたとおり、息を深く吐いた。

「そうそう、上手です。ゆっくり力を抜いて、私に体を任せて」

 そう言いながら、光安先生はポイントを攻めてきた。

「んっ」

「ほら体が熱くなって、気持ちよくなってきたでしょ」

「はい」

 確かに、肩が段々と楽になってきた。

「じゃあ、これはどう?」

「ああっ、いいです」

 すごく、気持ちがいい、痛さは全くない。

「これは」

「うっ、ああっ だめー やめてっ」

「大丈夫、ほらそんなに力入れたらだめだから」

「いや、あっ、ああっ」

「最後だから我慢して」

「いや、もう我慢できない、あ、あああああっ」

 物凄く、痛いじゃないか! 気を許したとたんこの有様だ。

 ふと顔をみると笑っている。わざとしたな

「いじわるしないでください」

「面白いので、つい」

 遊ばれいたのか……

「もういいですよ」

「そうですね」

 よく見れば嬉しそうに笑っている、なんですぐに気づかなかったのか、なんて悪趣味なんだ。

 上着を着るのは少し肩をまわして、ほぐしてからの方がいいですよと言われて、しばらくひとりで、体操した後途中で、邪魔になって、脱いだ上着とネクタイを渡してもらい、ソファに座って、だらしなく開いたシャツのボタンを留めていると、突然ノックの音がした。

「どうぞ」

「失礼します」

 これは、これはかわいらしい少年が入ってきた。私に気づくとペコリと頭をさげて

「こんにちは」

 と挨拶をしてくれた。こちらも、まだボタンが留めきってないが、挨拶を返す。

「藤原どうしたんだ?」

 光安先生が問うと

「はいっ、これを提出に来ました」

「わかった」

「それでは、失礼しました」

 茶封筒を光安先生に渡すとその少年はすぐに部屋から退出した。

 が、その後で、外からさっきの少年の声ではない野太い声が聞こえたかと思うと

「ええっー!」

 と言う絶叫が聞こえてきた。聖陵の生徒は落ち着きがないのか?

 それにしても、さっきの少年、子リスみたいでかわいかったな。





 光安先生にお礼を言って、退室し光安先生におしえてもらった懇談場所に行くと、篤人が仁王立ちで待っていた。開口一番

「どういうことですかコレは!」

 と篤人が声を荒げた。どうやら、かなり怒っているらしい。

「どういうこととは?」

「広にいが来るなんて僕は聞いちゃいませんでしたよ」

 姉貴の奴、篤人に言ってなかったのか。全くしょうがないな。

「オレも来たくなんかなかったさ、姉貴に頼まれたんだよ」

「来なくても良かったのに」

 おいおい、神戸から来てやったのにそんなこというなよ。

「お前な、そのセリフを姉貴に言って断れると思うのか?」

「……」

「言えたら、オレだって来てないよ」

 オレも篤人も所詮あいつには敵わないんだよ。ま、それだけふたりとも、あいつに甘いってことだけれどな。

「ま、仕方ないですけれど、もうこれ以上変な騒ぎは起こさないでくださいね」

「なんだそれは?」

 いつ私がそんなことをしたっていうんだ。

「寮はもう上から下まで広にいのウワサで持ちきりですよ」

「なにっ」

 どういうことだ?

「古田に激似の若いパパが来たとか、いや、それは兄貴の間違いだとか、まぁそれくらいならいいでしょうが、羽野くんを廊下で抱きしめていたとか、うちの学校のアイドルをナンパしたとか、挙句の果てには、広にいは光安先生の恋人で、ふたりで部屋にこもって愛し合っていたとかいうのまでありますよ、これは目撃者もいたようで、はだけたシャツのボタンを留めてたって言う具体的な証言もあるようですし、ホントにどこでどうなったのか、全く頭が痛いです」

 しまった、子リスちゃんが出て行った後の、あの廊下の叫び声はもしかして……

 オレも頭が痛くなってきたぞ。

 それにしても、こんなゴシップ記事のような話を喜ぶなんて、賢いと評判の聖陵生がすることか!

 まぁ、オレも高校時代を思い出すと人のことは言えんが、それにしても、完全に根も葉もないってワケじゃないところがつらいな。

「どうしたんですか?」

「わかってるだろう、完全に誤解だってことが」

 とりあえず、開き直って否定するしかないな。篤人にあったことを真面目にいちいち報告してたら身がいくつあっても足りんからな。

「まぁ、わかってますけれどね。非常に大変ですよ僕は」

「そうだな」

「少し考えてくれたらいいのに、なんで今日に限って同じ眼鏡までしてるんですか」

「これはな、たまたまさっきコンタクトをなくしたんだよ。仕方ないから掛けたんだがお前と一緒とは知らなかったんだよ」

「好みが似てるってコトですか?」

「そうだな」

 篤人は不機嫌な顔のまま廊下に並べられている椅子に座った。

しばらくすると、中から親子が出てきた。 とたんに、篤人は穏やかな笑顔になる。うーん 猫のかぶり方も素早い。俺と一緒か。親子はこっちを向いて、オレと篤人を見ると二人ともぎょっとした顔をしたが

「こんにちは」

 とこちらが、挨拶すると、

「こんにちは、失礼いたします おほほほ」

 と取り繕って挨拶するといなくなった。そんなに驚くほどのことか?


 順番が来たようで、篤人について教室に入り、とりあえず机の前に座っている担任のところに向うとそいつは、目を見開いてオレ達ふたりを見比べた。まるで金魚みたいに口がパクパクしている。

 今日見た中でこいつが一番面白い反応だ。それにしてもえらい、若い担任だな。こんな奴が担任で大丈夫なのか? まぁ篤人はオレに似てしっかりしているから心配ないだろうが なんて一端の保護者気分になる。

「すみません、急に両親がこられなくなってしまいまして、叔父が代わりに来ました」

 篤人が私を担任に紹介した。おやおや、これはどうしたものか。篤人のしゃべり方はいつも丁寧だが、こんなにやさしくしゃべってるのを聞いたのは初めて聞いたぞ。一体どういうことだ?

「叔父の長谷川です。篤人がいつもお世話になっております。姉夫婦に急用が出来たもので申し訳ありませんが私が代理として参りました」

 落ち着きを取り戻したらしい担任はやっと教師らしくしゃべり始めた。

「はじめまして、担任の松山です。今日はよろしくお願いいたします。どうぞお掛けになってください」

 篤人の成績を示しながらなにやら担任が言っているらしいが、私はさっぱり聞いてなかった。

 なぜなら、私はこの松山という男に見覚えがある。

 誰なんだ一体? どこかで見たんだが…… 教師ということは、会社関係ではないし後輩にも心当たりがない、どこで見たんだ? こんなに可愛い顔をしているのなら忘れるはずがないんだが、

 聖陵の教師ということはここの出身か?

「先生」

「はい?」

「どこかで以前にお会いしませんでしたかね?」

「広にい、なに言ってるんですかいきなり」

 確かに、これでは、自分でもたちの悪いナンパ師のようだとは思うのだがこれしか思いつかなかったのだ、そんなに怒るな篤人。

「えーと、長谷川さんそれはどういう意味でしょうか」

 松山先生は質問の意味を考えあぐねているようだ。ま、確かに誰でもそんなことを言われたら驚くだろうからな。

「いえ、どこかでお会いしたような気がするんですが、どうしても思い出せないのです。先生はここの卒業生ですか?」

「ええ、そうですが」

「お年は?」

「29です」

「え…… 同い年ですか」

 おいおい、びっくりさすなよ。てっきり新卒かと思ったぞ。同い年で聖陵の! オレはやっとこの松山先生が誰だかわかった。

「つばさ」

「え!」

 オレがいきなり下の名前で呼んだものだから、うろたえている。いやぁ今でも相変わらず面白いなコイツ。

「会いたかったよ」

 そう言って、資料の上に載せられた翼の両手を掴むと、翼より早く篤人が

「広にいなにしてんですかっ」

 と言うが早いか、オレの手を払った。おいおい、そんな汚いものを扱うかのようにするなよ。

 ん? もしかして……

 翼はというと、この状況が理解できないらしく、固まったままになっている。やっぱり面白いな。

「思い出せないのか? オレにはすぐにわかったのに」

 篤人のこめかみがピクピクしてるぞ

「翼、あんなに熱く語り合ったのに忘れたのか?」

 お、面白すぎる、翼の表情も間抜けで面白いが、篤人のその顔がたまらん。

「仕方ないな、思い出せないか? 頌英(しょうえい)の長谷川だよ」

 そう言って、私は眼鏡を取って、翼に向ってにっこりと微笑んだ。

「ああっ、長谷川くん」

 やっとわかったらしい。

「久しぶりだな、キャプテン翼」

 昔のようにそう呼んでからかうと、翼は少し笑った。

「どういうことなんですか?」

 篤人が眼鏡を押し上げながら聞いてきた。

「翼も私も高校のテニス部のキャプテン同士で、昔はよく一緒にテニスをしたんだよ」

「そうそう、中学時代からよく知ってるんだ。長谷川くんはとっても強かったんだぞ。かっこよくて人気もあったし」

 おやおや、そんなことを言ってくれるとはうれしいじゃないか。しかし、篤人はかなり怒ってるようだな。篤人の耳元で、私はそっと

「男のやきもちはみっともないぞ」

 と言うと、篤人にしては珍しく取り乱し

「な、なに言ってるんですかっ」

 と赤くなって声を荒げた。

 やっぱりそうか。だが翼に篤人の気持ちは全く伝わってない様子だな。相手は翼だからな無理もないか。

「ホントに懐かしいです。知りませんでした長谷川くんは古田くんの叔父さんだったんですね。古田くんと初めてあった時になんとなくどこかで見たことある気がしたのはそういうことだったんですね」

「そうすると、篤人が眼鏡を取っても、もう高校時代の私のようにしか見えないでしょう」

 と言うと、翼は大きく頷いた。篤人はというと、苦虫を噛み潰したような顔をしている。今日は、ここまで来た甲斐があったな。これだけでも大きな収穫だ。だが、せっかくだから篤人をもう少し、からかいたい。

「これは、私の連絡先です。いつもは神戸にいますが、こちらに来る時もありますから、その時は、一緒に飯でも食いましょう」

 と言って、オレは名刺の裏に携帯とプライベート用のメールアドレスを書いて渡した。

「ええ、ぜひ、それじゃあ僕の連絡先も」

 そう言って翼も名刺を取りだすとオレと同じように書いて渡してきた。わざと篤人に見せびらかすようにしまうと、篤人はとうとう能面のようになってしまった。うーん 甥っ子相手にちょっとやりすぎたかな。 高校時代の話が弾み、気づくと懇談の時間は予定より15分も過ぎていた。

「すみません、違う話ばかりしてしまって」

「いえいえ、楽しかったです。それでは、篤人をよろしくお願いいたします」

 最後に型どおりの挨拶を終えると、私と篤人は翼に見送られて廊下へ出た。廊下の角を曲がり見送りの翼に見えないところまでくると、不気味なほど黙っていた篤人がやっと口を開いた。

「広にい一体どういうことですか」

「何が?」

 ととぼけてみせると

「僕の気持ちをわかってて、あんなことしたんでしょう」

 と篤人は語気を強めた。

「まあね。あんまり甥っ子がかわいいもんだからつい、いじめたくなってね」

 これは、オレの本心だ。なんだかんだ言っても篤人がかわいいからな。

「じゃあ、どうして」

 おおっ、めずらしく弱ってるなこいつ。まぁ、コイツの弱ってる姿なんて10年に1度くらいしかないけれどな。

「ほら、これを土産に置いていくから機嫌を直せ」

 オレは、篤人に持ってきた紙袋を渡した。

「なんですか、コレ。広にいの会社の紙袋でしょ」

「そうだけれど、中身は違うさ、よく見てみろ」

「なんですかこれは?」

 可愛いパッケージを取り出した篤人は首をひねった。

「甘い物好きの渚推薦の、芦屋の有名ケーキ店の焼き菓子だよ。これだけあれば十分だろ。オレはこの間お前が来たときに土産だと言って買い込んでいたからてっきりお前の友達が好きなのかと思って、買ってきてやったがそうじゃないことは、さっきわかったさ。あいつは昔から甘いもの好きだからな。とりあえずこれで、釣ってみろ」

「なにばかなことを言ってるんですか」

 そう言いながらも少しは篤人の機嫌が直ったようだな。

「ほら、それとコレ、オレはすぐに無くしそうだからお前が預かっといてくれ」

「え……」

 さすがに、さっき貰った名刺を渡すと驚いているようだ

「オレもいらんゴタゴタには巻き込まれたくないんだよ。やっと恋人もできたことだし、それに、昔から人の恋路を邪魔する奴は馬にけられて死んでしまえなん言うだろ?」

 そういって、篤人を見ると、

「仕方ないですね、それじゃ預かりましょう」

 と言って、少し嬉しそうに名刺を手帳に挟んだ。





「それじゃあ、私は帰るからな」

「広にい 今日はありがとう」

「いや」

 こいつに形式上とはいえ礼を言われると、なんかやりづらいな

「ところで、なんでわざわざここまで懇談に来たんですか?」

「え、そりゃ姉貴に懇談で…… あっ、しまった!肝心なことを言うのを忘れた」

「何ですか?」

「懇談で関西の大学を希望すると言ってくれって姉貴に頼まれてたんだったが…… ま、いいだろう篤人がそれを希望しそうにないことは今日はっきりとわかったからな。オレから姉貴に関東のほうがいいって話しておくからそれで、今日翼の手を握ったことはちゃらにしてくれ。篤人は関東でも姉貴が文句をいえないような大学に入ってくれよ」

「仕方ないですが、妥協しましょう」

「それじゃな」

「はい、気をつけて」

寮の方へ上がっていった篤人を見送り、私は先ほど通った道とは反対側の道を校門に向って歩き始めた。段々と、テニスコートが見えてきた。思わず立ち止まって、辺りを見た。こちらの道は、ここに続いていたのか、それにしてもここだけは時が止まったように変わっていないな。

 あれはテニス部だろうか、遠くにランニングをしている姿が見える。 聖陵は母校の頌英とは違い広大な敷地のためかまだ未整地の道もある。あれでは、雨上がりの日運動部員は困るだろうな。しかし、コンクリート舗装では足に悪いだろうし。うちの会社の開発した新素材なら、ぴったりの舗装できるんだがな…… そんなことを、ここでも真剣に考えてしまうなんて、私もやっぱり仕事の鬼だな。

「全体に実施するとなるとかなり広範囲になるが、ま考えても仕方ない、ここは、管轄外だ」

 思わず、自分に言い聞かせるように独り言を言ってしまい苦笑いしたところに

「なにか、御用でしょうか?」

 後ろから不意に声を掛けられた。もしかして、不審者と間違われているのか? 物騒な世の中だから仕方ないな。怪しい独り言を言ったことを後悔しながら、思い切り営業スマイルで振り向く。

 おや、この人は教師だろうか? 少し違う雰囲気が違うような気がするが、それにしてもそこそこ年は取ってはいるようだが、美人と形容したいような男性だな。

「3者懇談に参りまして、今から帰るところです」

「そうですか」

 相手はまだ、こちらの様子を伺っているらしい。

「2−A古田篤人の叔父の長谷川と申します。いつもお世話になっております」

 オレは名刺を取り出して、相手に押し付けた。

「これは、ご丁寧に。私は聖陵の院長です」

 名刺を見た院長は、にっこりと微笑むと

「長谷川さんは教育教具のメーカーにお勤めなのですか?」

 と聞いてきた。確かに、教育教具のメーカーではあるが、院長の想像とは違うと思うな。

「ええ、そうです。とは言っても、専門は保育園・幼稚園・公園でして、中高はまだ手がけたことはございませんが」

「なるほど、公園もですか、それでは長谷川さんの先ほどのお言葉は?」

「聞かれてしまいましたか、いえ ちょっと未整備の道が気になったものですから、職業柄いろいろと考えてしまうものでして」

「未整備の道ですか、これも順次舗装の予定にはなってはいるんですが」

「そうですか、それは失礼いたしました。いえ、当社の扱っているものに、足に優しい新素材の舗装がありまして、それをここに施工できれば素晴らしいものになるに違いないと勝手に思ったものですから」

「新素材ですか? もしお時間よろしければ、お話をお聞かせ願えませんか?」

 おや、意外な展開になってきたな。面白そうだ。

「わかりました。それでは、喜んでお話させていただきたいと思います」

 私は、院長に案内され、院長室へと向った。




 これは、まるで大統領執務室のようだな。

 仕事柄、園長室や理事長室に行くことはあるが、それとはまた違った趣だな。大学の付属の園では、意外に質素なところが多いし、私立だと成金趣味って感じのところもあるが、ここは、それらとは一線を画している。この院長室を見ただけで、名門中高といった感じが漂ってくる。

 夕日を背にして立った、院長に促され私はソファに腰掛けた。ここに、カタログがないことを悔やみながら、私は会社が開発した新素材について語った。舗装面の水はけがよくすぐに乾き、また弾力性があり足に優しいこと、トラック競技に使われる素材より安価でコストパフォーマンスに優れていることなどを離すと、院長は大きく頷き

「ぜひ実物を拝見したいと思います」

 と言ってくれた。そのまま、施工場所へ見学に行きたいのはやまやまだが、こちらも帰らなくてはならないし、院長もまだ仕事があるらしく、とりあえずは、資料を送り、またこちらから連絡をして、今度は実際に使用している所を案内するという話になった。話がまとまり、ほっとしてすすめられたお茶を飲んでいると

「それにしても、長谷川さんと古田くんはそっくりですね」

 と院長が言った。

「篤人を知ってらっしゃるんですか?」

「ええ、もちろんですよ。古田くんは特に目立ちますし。そうでなくても、ほぼ中高一貫教育ですから自然に生徒のことは覚えてしまいます。高校からきた子は人数が少ないですから、すぐに覚えてしまいますし。どの子も可愛い愛すべき生徒たちですから」

「なるほど」

「古田くんは、周りからの信頼も厚く、次年度の生徒会長に確定しているようですし、学業も優秀です。まぁ、クラスに学年1位と2位の子がいるようですから、万年3位の煽りはくらっているようですが彼自身はそんなことは気にしていないようですね」

「そんなに、成績がよかったとは驚きました」

「おや、懇談で聞きませんでしたか?」

 不思議そうな顔をした。

「いえ、先生はそうおっしゃっていたようですが、実は担任の松山先生とは私高校時代に友人でしてそちらの方に気がいってしまい、篤人の成績についてキチンと話を聞いていませんでした」

「そうだったのですか。長谷川さんはどちらのご出身ですか?」

「私は頌英だったのですが、松山先生も私も同い年でテニス部のキャプテン同士だったものですから」

「なるほど、長谷川さんは頌英ご出身でしたか、そういわれればそのような雰囲気ですね」

「そうでしょうか」

 ひとしきり、篤人と翼の話で盛り上がった後、私は飛行機の時間が近づいていることに気づき、もう帰らなくてはいけないことを伝えた。

「それは、残念です。もっとお話したいですが、それはまた今度お会いした時にということで、それでは、お気をつけてお帰りください」

「ありがとうございます。あの、最後にお願いがあるのですが」

「なんでしょうか?」

「篤人のことです。あれは、あの通り篤人は大人びておりますので、こちらもつい安心してしまうのですが、あれでも一応まだ17歳の少年です。それなりに、悩んだりすることもあるようです。親元を離れておりますし、私としても心配しております。叔父バカと呼ばれるのは承知ですが、院長先生どうか篤人をよろしくお願いいたします」

 そう言って、頭を下げると

「長谷川さん、頭を上げてください。ついついこちらも彼が優秀な為頼りがちになってしまうことがあ

るのは事実ですが、私もそのことは十分承知しているつもりです。篤人くんばかりに、負担をかけたりということにならないように、また何かの時には力になれるよう見守っていきたいと思いますので、こちらこそよろしくお願いいたします」

 と逆に頭を下げられてしまった。

 この人は、真の教育者だな。篤人はこの学校で高校生活を送れて本当に幸せだな。

「それでは、今日はありがとうございました。またご連絡させていただきます」

「こちらこそ、よい提案をいただきまして、ありがとうございます」

 私たちは、しっかりと握手を交わした。

 院長に見送られを私は院長室を後にした。




 聖陵の門をくぐりぬけ、タクシーを拾うとすぐに、携帯で東京本社と連絡を取り、聖陵学院についての報告をする。電話の向こうでは驚きを隠せない課長が、早口でしゃべりまくっている。なんとか、詳細が決定したころには、もう空港に着いていた。

 慌しくチェックインをし、私は機上の人となり東京に別れを告げた。



END

ももさまっ お誕生日おめでとうございます!
粗末な品ですがこれを誕生日プレゼント代わりに受け取ってください〜

私的お気には光安先生と院長先生のシーンです。
不憫キングは落としきれず、未消化です(笑)
やっぱり落とすのはTONTOさまにお任せした方が良いかもしれません(爆)

そして、壁紙はDNAです〜 クローンってことで結構気に入ってます〜!

それでは、素敵なお誕生日&素敵な一年になりますようにお祈りしております!

たくさんの愛を込めて 西宮より

☆ .。.:*・゜

西宮さま〜! めっちゃ素敵な誕生日プレゼントありがとうござます〜!

いや〜、これは本当に美味しいですよっ。
私も「光安センセ×広志さん」の大人カップル(だから、カップルじゃないって)、
めっちゃお気にですよう〜v
いいように遊ばれちゃってる広志さんが可愛いv

そして! 君愛のキャラたちがわんさか( ̄ー ̄)
羽野くんはやっぱりここでも羽野くんでした(笑)

広志さん、また遊びに来て下さいね〜v
今度は渚くん連れて(笑)

本当にありがとうございました〜v

西宮さまの素敵サイト「ハルステーション」はこちらから

素敵な広志さんと、可愛い渚ちゃんの恋物語
『がんばれ!高林君』は地下駅にありますv
古田くんもゲスト出演してます〜vv


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