祐介きゅんは受けだと信じて疑わないU左右衛門♪よりv

やおい物産桃の国支部長@ももさんへ(笑)、愛を込めてo(^-^)o

  

本当に
ごめんなさいm(__)m

  


TRIANGLE
〜unbalanced, and unbalanced 〜

  

こんな日が来るなんて思ってなかった。

何で、どうして―――こんなことに―――?





「いやっ…」

僕の下で身を捩る葵の目には、涙が輝いている。
それさえも愛おしくて、僕は何度も何度も雫を舌で絡め取った。
その度に、敏感な身体はぴくんと震え、すっかりと起ち上がった葵自身からもトロトロと蜜が零れる。
その蜜を指先で掬い取り舌の上に乗せると、微かな苦みさえも甘みに感じられた。

「ねえ葵…?気持ちいい…?」
「もっ…もう、やめて…―――っ!」

首をイヤイヤさせながら叫び、哀願するように葵が見つめるのは―――。

「おねが、い…さとるぅ…」

離して、と弱々しく続く言葉は、僕の唇で吸い取る。


許さない。
悟先輩の名前なんか、呼ばせない。



葵の可愛らしい声を聞いても、悟先輩に動きはなかった。
ただ、葵の手を押さえつけ、僕に協力してくれる。
僕が葵を抱く様子を、目を細めながら見守っている。


両手の動きは封じられ、両足を惜しげもなく開かされ、ピンク色の可愛い性器のさらに奥、蕾までを露わにされ、葵は泣いていた。
泣かせたいわけじゃないのに、僕に触れられることが怖くて、ぽろぽろと大粒の雫をシーツに染みこませる。
堪らなく、切ない。



『好きだ』

初めて葵に逢ったあの日、僕はそう思っていた。

『愛してる』

誰よりも、―――そう、誰よりも愛してる。

天使のようにあどけなく微笑む葵に、僕は心を奪われていたんだ。





僕以上に葵を好きになるやつなんて、いるもんか。
僕以上に葵を幸せにできるやつなんて、絶対にいない。


でも、葵が好きになったのは、何でか知らないけど悟先輩で。
そして、悟先輩が好きになったのは、…僕、で。

お互いに、相手の気持ちに気付いていながら、「友人」であり続けるためだけに「道化」を演じる。



葵はどう思っていたかわからないけど、僕と悟先輩は限界だった。
伝えたい想いは日々大きくなっていくのに、アンバランスな三角形を守るために自分にウソを付き続けるなんて…もう、たくさん。


『抱きたい―――!』

僕を力一杯に抱きしめながら、欲情を押さえた声でそう言った悟先輩に、僕は提案を持ちかけた。

それは、半分冗談で、半分本気。

『いいですよ、ただし―――葵のことを抱かせてくれるなら、…ね』



葵を手に入れるためだったら、僕はどこまででも残酷になれる。たとえそれが、極悪非道な悪魔に魂を売るようなことであっても、構わない。










「あっ……あん…やぁぁ…」

ゆっくりと僕が押し開いていくと、葵の華奢な身体が悲鳴をあげる。ようやく解放された腕は、力無くシーツの上を彷徨い、やがて確かな意図を持って動き始めた。

「…さと、…る…」

ガタガタと震えながら、それでも精一杯に悟先輩の腕に縋りつこうとするさまが悔しくて、僕は少し強く葵を突き上げた。

「やあっ」
「…嫌がらないで…」
「や、やだ…っ」
「やだ、なんて、ウソだろう?こんなにおっきくなってるのに」

冷たい声でそう言った悟先輩が、蜜を零し快感に震える葵自身を指先で弾く。「ひいっ」と息を呑むような声を上げ、大げさなほど背を仰け反らせた葵が、中に入っている僕をぎゅうっと締め付けた。


「もっと、気持ちよくしてやって、―――祐介を」
「…ぁ…」

耳許で聞こえた声に、僕は思わず反応していた。
すると、嬉しそうに笑った悟先輩が、耳の中にまで舌を入れてくる。
ジュク…ッと濡れた音が耳腔を満たす感覚に、一瞬こみ上げてきた射精感を必死に否定した。

「祐介、感じてる?」
「う…っ」
「いいよ、もっと感じて。感じてる顔、見せて」

葵に囁きかける声とは違って、僕に囁かれる先輩の声は穏やかで優しい。
うなじから背筋の窪みを辿るようにして、少しずつ悟先輩の舌が降りてくる。やがて到達した窄まった場所を、突くように、或いは皺の一つ一つを広げるように、僕の体は優しく拓かれていく。


これは、―――悪魔同士の、契約。

「…うあ…っ…く……ぁぁ…」
「あっ…あっ…ん」

自然と僕の腰が揺らめくと、それだけで堪らないというように葵の唇から艶めかしい吐息が漏れた。





どうしてこんなことになったんだろう?

それはわからない。
いいや、そもそも、日常を構成するあらゆる要素は、全てが理由の無いままに始まって、いつしか勝手に終わっている。
所詮そんなものだ。その程度でしかないのだ。


だけど、ただ一つ確かなのは、これは決して夢なんかではなく、悪夢というほどでもなく、受け入れるべき現実であるということ。

僕が葵を手に入れたことも。
悟先輩が僕を手に入れたことも。

どちらも、現実。

僕は悟先輩に身体を受け渡し、葵にだけ心を捧げる、悪魔だ。
僕を手に入れるために、葵を売り渡した悟先輩も、おそらくは―――そう。





葵を抱きながら、悟先輩に抱かれて。
愛しい葵に包まれながら、どうでもいい悟先輩に身を委ねて。

満たし満たされる感覚は、どちらもあまりにも強烈すぎて、息を紡ごうとしても僕はもう喘ぐことぐらいしか出来なかった。





「うあああっ」

そう絶叫したのは、僕だったろうか。



「何でっ…あう……い、いやっ、嫌だあ!」

気が遠くなるほど感じていたのも、僕だったろうか。






僕が葵を掻き回す音なのか、悟先輩が僕を掻き回す音なのか、―――いいや、その両方の音が、求め合う僕らの耳を犯していく。


「さとるっ、あっ、…あぁ―――っ!」

求める。

「…あお、い…っ」

ただ、ひたすらに。

「ゆうすけ…!」

いっそ、身を焦がすほどに。







僕の天使は、「悪魔」によって堕落させられ、それでもなお『悪魔』を愛している。『悪魔』のためだけに、驚くほど従順に「悪魔」に抱かれる。

僕が望んでいたのは、こんな結末だったのだろうか。

それはわからないけれど、あれほど息苦しかったアンバランスな三角形は、確かに無くなった。
そして僕の元に残ったのは、葵を愛しいと思うこの気持ちだけだった。


Fin.

  

す、すみませんでしたっ(土下座)!
悟きゅんをダークにしようとしたら、…やりすぎました(汗)。


「作品がとんでもないからレイアウトで誤魔化せっ(^^;)」なんて
少しも思ってませんよ、ええ…ええ……(コソコソと脱兎)。

☆ .。.:*・゜


U左右衛門さま〜!ありがとうございました!

こんなにもリバの似合うキャラを作ってしまった自分を誉めたい気分ですね(どあほ)
このあと葵は「悪魔」と『悪魔』に翻弄され続けるんでしょうか?
う〜んっ、美味(笑)

これからも「美味しいサンドイッチの製造」、よろしくお願いします〜!

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

本当はですね、祐介くんをオチキャラにしたかったんですよ(おい)。
「くまのぷーさん」のパロディで「くまの祐さん」とか(笑)
「H・M氏に攻められてメロメロ〜v」とか(笑)、
「フルートと間違えて尺八吹いちゃった!」とか(有りえねぇ/笑)、
色々と考えてみたんですけどね〜(^^ゞ
たまには祐介きゅんに美味しい思いをさせてあげないと、
「自称祐介きゅんファン」の名が廃りますもんo(^-^)o

  

はいはい!
私、『H・M氏と第1秘書に攻められてメロメロの祐介』が見たいです!(おい)

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