『第1校舎、1階、ど真ん中の右隣り』

〜新旧生徒会長のアブナイ放課後はついに…〜

今更ですがパラレルです(笑)




「…んっ…・・あ、は…・ぁっ…」

 堪えきれない嬌声が、静まり返った部屋の床に落ちる。

「待って…もう少しだから…」

 声と声の隙間に、どうしようもなく色めいた水音が響き、それがさらに羞恥を煽り立てる。

「……も、これいじょ…あっ。ああっ…・!」

 一言『その手を緩めて』と言えば済むことなのだが、その言葉も出ないほどに追いつめられ、煽り立てられて、すでに視界はぼんやりとした風景に覆われている。  

「大丈夫、だから。ほんの少し、力、抜い…て」

 一方的に煽り立てる方も、すでに息が上がっている。
 いや、実際煽られているのはこちらなのかもしれない。
 己の身体の下には、全身を色づかせて身を捩る、大切な人。

 もうこれ以上は耐えられない。
 限界はとうに来ている。

 今更かける言葉もなく、ただ、なだめるように柔らかい唇を吸い、その姿勢のままで両足を深く抱え直す。

 そして、そのまま…。

「…・ぅ…あっ、ああっ…!」

 労りながら、だが容赦なくねじ込まれる圧迫感に、押さえようとしていた声は難なく押し出されてしまう。

 動かされるたびに、全身を支配する圧倒的な力。
 もう、為す術もなく、このまま委ねるしかない。

 固い板の上。
 ガラスケースの中に張り付けられ、飾られる美しい蝶のように。
 自分を捉えた、この力の所有に…。


 ふいに目尻を暖かものが転がり落ちた。
 
「…どうして…?」

 蹂躙するものは、その行動にふさわしくない優しさで尋ねる。

「いや? 許せない?」

 それでも行為は止まらない。
 一つになった部分は、もう、溶け合って、引き離せないから。

 突き上げられ、ぶれる視界の中に、不安に満ちた顔を見つけ、泣き濡れた瞳はわずかに微笑む。

 そして首を横に振る。

 この涙はきっと、解放の涙。

 一人じゃないと、今、この身に教えられ、幸福と快楽に溺れていく、喜びの涙。

『孤高』の中で見つけた、大切な人…。











「浅井…」
「先輩…」

 漸く収まった息の下。
 二人は深く見つめ合い、一度だけ唇を重ねる。 

 
 また明日から、自分たちは完璧に先輩後輩を演じるだろう。
 身を焼くような激しい想いを身体の中に閉じこめて。

 だって…。
 愛しているから。



THE END



だはは〜。
え? どっちがどっちって?
それはあなたのお好みで(おいっ)

倶楽部の入り口へ
マジ、終わりです(笑)