「31713」たか。さまからのリクエスト『貴史、幸せ・・・』


 さて、こちらは憧れの先輩から告白されて、めっちゃ幸せ、秋園貴史くんです。
インタビュアーはなんと、葵くん!




ある日の昼間

葵:初めまして。1年D組の奈月葵です。

貴史:は、初めまして。3年3組の秋園貴史です(ドキドキ)。

葵:どうしたの?緊張してる?

貴史:あ…はい。いえ…あの間近で見ると…。

葵:間近で見ると…?

貴史:もっと、綺麗だな…とか思って…。

葵:僕が?

貴史:(頷く)

葵:ありがと。でも、秋園くんだってとってもかわいいよ。さすが涼太がぞっこんなだけあるね。

貴史:ぞ…ぞっこん?

葵:うん。べた惚れ状態だね。涼太は。

貴史:そんなことないですっ。ぼ…僕は中沢先輩に…その…あの…。

葵:べた惚れ?

貴史:…ですけど…。

葵:かわいーんだー。

貴史:や…そんなことは…。

葵:涼太って優しいでしょ?

貴史:はいっ。すごくっ。

葵:いつもどこで会ってるの?寮も校舎も別だし…。

貴史:えっと、部活が同じ体育館なので、部活のあとにいつも…。

葵:いつも?毎日?

貴史:あ…はい、毎日…。

葵:どんな話してるの?

貴史:その日一日の出来事とか…。他愛もない話ばっかりですけど…。

葵:でも、それが大切なんだよねー。日常を大切にしあえる人がいると幸せだよね。

貴史:ホントに…そう思います。



その日の夕方…某所。

『イニシャル座談会』
出席者:1年D組のA.Nさん(管弦楽部)、3年3組のT.Aさん(バスケ部マネージャー)


A:で、やっぱり痛かった?

T:はい。かなり。でも、それ以上に恥ずかしかったです。あんなこと…。

A:う〜ん。それはそうかも…。僕はそういう経験ないからなぁ…。

T:普通はそうあることじゃないと思うんですけど…。

A:…だよね。で、どんな感じ?

T:えっと…あのですね、こう、脳幹を直撃って言うか…。

A:う、わ…。

T:こう、しびれみたいなのが背中を突き抜けちゃうんです。

A:ひえ〜。だって、あれって見た目よりずっと固いし、それにデカイじゃない。

T:そうなんです。僕も、手にしてる時はそんな風に思わなかったんですけど、いざとんでもないところに受けるとすごい衝撃で…。

A:だろうね〜……。

T:でも、ほんとのこと言うと、あんまりよく覚えてないんです。気がついたときはベッドの中でしたから。

A:それで、後は大丈夫だった?

T:気分は…悪くなかったです…。ずっとN沢先輩が側にいてくれたから…。

A:でも、もうバスケットボールに頭をHITなんかされちゃダメだよ。R太が心配するから。

T:はい。…きっともう大丈夫です。部活中は集中できるようになりましたから。

A:いつも、R太は君のこと見てるからね。

T:(頬を染めて頷く)…あの〜、一つ聞いてもいいですか?

A:うん。何?

T:N沢先輩って、寮の部屋ではどんな感じですか?

A:ふざけてるか、雑誌読んでるか…かな。

T:どんな雑誌ですか?

A:…………聞かない方がいいと思う…。

T:え…。




「突っ込み」なしの「ボケ」二人では、漫才にならないと痛感しました。
「攻め」なしの「受け」二人では話にならないのと一緒…?
ちなみにR太くんの愛読書は「花と××」だったりします。


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