73037:一夜さまからのリクエスト
「412号室の密談!住人たち、恋人を熱く語る」


葵、涼太、陽司が恋人を語る!…というこの企画。
果たして祐介の立場は…。



祐介:ももさん。これ、あんまりじゃないですか…?

もも:まーねー。リク主さまも、フリーの祐介くんが可哀想でしょうか?っておっしゃてたけどv

祐介:そうとわかっていて、何故…(T_T)

もも:ま、がんばっといで。(祐介を412号室にたたき込む)


                    ☆ .。.:*・゜


陽司:おうっ、今日のお題は「恋人を語る」だってな。

涼太:お前、嬉しそうだな。

陽司:まあな、ここのところいい感じだしv

葵 :ねえねえ、陽司の恋人って、テニス部の森澤先輩だってホント?

陽司:……葵、お前って結構情報早い…?

葵 :へへっ、まあね。で、涼太の恋人はバスケ部の秋園くんだよね。

涼太:う。まあ…。

陽司:まあ、って何だよ。

葵 :涼太、照れちゃって、可愛いんだv

涼太:そ、そう言う葵こそ…

祐介:おいっ、いいから勝手に恋人のこと喋れよ。

陽司:どうした祐介。ご機嫌斜めだな。

涼太:ケンカでもしてるのか?

葵 :?(祐介、誰とケンカしてるんだろ?)

祐介:してないよっ!ほら、陽司!とっととのろけろっ。

陽司:そんじゃ、遠慮なく。えっと、俺の東吾は、意地っ張りなクセにすぐ目がウルウルするところが可愛いんだ。

涼太:へえ、森澤先輩っていっつも元気いっぱいだけど、そんな可愛いところがあるんだ。

陽司:いっとくけどな、俺の前でだけだぞ。

涼太:はいはい。

葵 :陽司、先輩のこと名前で呼んでるんだ。かっこいい〜。

陽司:あ…。ああ、まあな。でも、この事はナイショな。

葵 :どうして?

祐介:(葵の耳元でコソッと)ばれたら向こう3年間くらい口聞いてもらえないんじゃないか?

葵 :あ、なるほどねv先輩、知らないんだ。(陽司に向きなおって)苦労してるね、陽司(ニコッ)

陽司:うん…(涙目)。

祐介:じゃ、次は涼太。勝手に言ってろ。

涼太:え?うちは、その…。

陽司:もう美味しくいただいたか?

涼太:お前はどうしてすぐそう言う話になるんだっ!

陽司:だって、お前結構我慢しちゃいそうだし、俺としては心配してやってんだぜ。

涼太:そりゃあ…。

陽司:若いのに溜めすぎはよくないからな。

涼太:だからっ…

葵 :で、どうなの?

涼太:う。葵、何てこと聞くんだよ…。

葵 :秋園くんって可愛いよねv 早く高校生になってこっちの寮に来るといいね。

涼太:うんうん、そうなんだ〜。

祐介:で、秋園のどんなとこが可愛いんだ?(相変わらず不機嫌)

涼太:そうだなぁ、目をくりくりっとさせて『涼ちゃん、大好き』とか言ってしがみつかれたらもう…。

祐介:(ち、盛大にのろけやがって…)

葵 :(涼太、目が血走ってる)

陽司:(くそう…ここも呼び捨てか…羨ましいぜ、まったく…)

涼太:でさ、葵はどうなんだ?

葵 :え?僕?

陽司:そうそう、悔しいけど聞いてやるよ。

涼太:葵は恋人のどんなところが好きなんだ?

葵 :うーんと…。優しくて温かくて包容力があって頭が良くて音楽のセンスばっちりでかっこよくて…。

涼太&陽司:(祐介をジッと見て)すごいな、お前。愛されてるじゃん。

祐介:は?

葵 :でね、ちょっと拗ねたりしたときも可愛いんだv

陽司:拗ねるんだ、お前って。

涼太:案外、可愛いとこあるじゃんか。

葵 :

祐介:さいてー…………。




412号室の密談は、こうして大いなる誤解を残したまま終わったのであった。




学院のみんなは「祐介×葵」と思い込んでますからねぇ…。
哀れな祐介…(合掌)


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