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まりパパ：愛娘って…。まりは男の子なんだが…。 まりママ：あなた、今さら何をおっしゃるんですか。第一あなただって、『直』なんて呼ばないじゃありませんか。ね、智くんのお父さま。 ともパパ：そうそう、今さらですよ。まりちゃんは私たちの可愛い愛娘じゃありませんか。ね、まりちゃんのお母さん。 まりママ：はい（にっこり） とも：あの〜。 まりママ：なぁに？智くん。 とも：今日は一応インタビュアーということで…。 ともパパ：なんだ。お前いたのか。 とも：なんだ、じゃないです。だいたい、直のご両親だけだったらややこしい話にはならないのに、父さんが来るから…。 ともパパ：ふふっ。まりちゃんを語る絶好のチャンスを逃してなるものか。ね、まりちゃんのお母さん。 まりママ：そうですわよね。智くんのおとうさま。（にっこり） まりパパ：智雪くん…。（ひそひそと）このままだと暴走しかねないから、早いこと済ましてしまおう。 とも：そうですね。そうしましょう…。では！質問です。『今後、まりちゃんにどんな服を着せたいですか？』 まりパパ：と…智雪くん、その質問はいったい…。 とも：…。ヤバイですね。 まりパパ：ヤバイよ…。 まりママ：この冬に赤のダッフルコートを着せ損なったの。それが心残りだわ〜。絶対可愛いと思うから、次の冬は赤のダッフルコートねｖ とも：あ、それっ、絶対賛成ですっ！ まりパパ：おいおい、智雪くん…。 ともパパ：私は絶対、成人式に振り袖を作るぞ！ とも：えっ？！また？ まりママ：ま〜、それはいけませんわ、智くんのお父さま。今年のお正月にも立派なお振り袖を作っていただいたばかりですのに。成人式にもあのお振り袖で…。 ともパパ：いやいや、それはいけません。成人式はなんと言っても人生の門出ですからね。やはり新調しないといけません。正月は白地に黒の総絞りでしたから、今度は華やかに桜色なんてどうでしょうか？ まりパパ：いやっ、まりには絶対朱色の方が似合いますよっ！ とも：………。 （気を取り直して）次の質問です。『これからまりちゃんに、何をして欲しいですか？させたいですか？』 まりママ：まりには何にもさせてこなかったの。だから、花嫁修業をさせたいわね。お料理、お掃除、お洗濯…。いい奥さんになって欲しいもの。 ともパパ：いや、まりちゃんにはそんなことさせられませんよ。家事は智雪が何でもこなしますから。な、智雪。 とも：………（アンタが何にもしないからだろ）。 まりママ：まあっ。まりったら、智くんにさせているの？ とも：直もがんばってますよ。一生懸命手伝ってくれますし。…で、直のお父さんは？ まりパパ：時々でいいから、元気に可愛い顔を見せに帰ってきて欲しい…（しんみり） ともパパ：…熱田さんっ。（ひしっと、まりパパの手を握る）お気持ちお察ししますっ。あんなに可愛いお嬢さんをいただいてしまって…。 こうなったら、夏休みの旅行にもついて行きましょうねっ！ とも：はいぃ〜？ まりパパ：いいんですかっ？ ともパパ：もちろんですよっ！ まりママ：きゃ〜。それはいいですわねっ！ （親３人。早くも夏の話題で盛り上がる） とも：さいてー。 |