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千里：どうしてまた俺なんですか〜。（怖いよう……おじさんばっかだよぉ） Ｄ氏：ちょっと待った。君、今『おじさんばっかり』とか思わなかった？ 千里：ぎくっ。 Ｅ氏：何？おじさんだって？それは聞き捨てならないな。私はまだ３４才、花の独身だが。 Ｄ氏：僕だって同じく独身だよ。 千里：え？独身の人がどうして『保護者バトル』に？ Ｄ氏：親ではないが『保護者』だからだよ。 千里：あ、なるほど。 Ａ氏：ちなみに私も独身だ(*^_^*) Ｆ氏：お前の独身は意味が違うだろっ。 Ａ氏：そうか？ Ｃ氏：私も独身だが。 千里：何で独身ばっかりなんですかー！！ Ｃ氏：私の場合は保護者と名乗ったらきっと殴られるだろうがな。 千里：誰にですか？ Ｃ氏：息子たちにだよ。何しろ、自慢じゃないが親らしいことは何にもしていないからね。 千里：（うえ〜ん、変な人ばっかりだぁぁぁ）と、とにかくですね、質問に答えて下さいね。 えっと、『お子さんの数と、チャームポイントを教えてください』だそうです。では、順番にどうぞ。 Ａ氏：うちは一人息子だよ。私に似ていい男なんだが、無愛想でね。ただ、とてつもなく可愛い嫁をもらうという親孝行をしてくれたのが自慢かな？ Ｂ氏：うちも一人息子のはずだったんだが…。あまりに可愛かったために、嫁に行ってしまって…（涙目） Ａ氏：まぁまぁ。一緒に家族旅行ができるじゃないですか。 Ｂ氏：そうでしたね…。 Ｃ氏：うちは３人息子でね、長男は男前で、次男は美人で、三男はハンサムだ。みんないい子だよ。 Ｄ氏：僕は育ての親…なんだけど、うちも一人息子だね。そりゃもう、可愛い子だよ。 Ｅ氏：私は保護者でも何でもないんだがな…。ま、あいつは私がいないと、まともに部活動など出来ないからな…。 Ｄ氏：どういう関係なんです？ Ｅ氏：実は甥っ子なんだ。姪っ子もいるが、そっちとは長いこと会っていない。 Ｄ氏：へー。知らなかった。 Ｅ氏：内緒だ。 Ｆ氏：うちは娘と息子が一人ずつ。どっちも出来のいい自慢の子供たちだよ。ただ、息子は最近失恋したらしいんで、可哀相だな、と。 Ａ氏：何っ、あれだけの男前でも失恋するのか？ Ｆ氏：ライバルがＣさんの息子ではね…。 Ｃ氏：え？うちの息子なんですか？それはどうも、ご愁傷様です。 千里：それでは、これ以上やると収拾がつかなくなりそうなので、『うちの子が一番！』とアピールして下さい。 Ｆ氏：うちの子も自慢だけど、Ｄさんちの子が可愛いなぁ…。 Ｄ氏：ふふっ。うちの子の可愛らしさは別格ですからね。そりゃあもう、うちの子が一番可愛いですよ。 Ｅ氏：私は、Ｃさんの次男坊が一番可愛い。 Ｃ氏：…え？それはいったい…。 Ｅ氏：もちろん教え子としてですよ。（やけにきっぱり） Ｃ氏：ま、そういうことなら…。うちの子の中でも次男は一番可愛らしいから…。あと二人は親を見おろすくらいデカくなってしまったので、可愛げなくって…。 Ｂ氏：私はなんと言ってもうちの息子が一番可愛い！！白無垢姿なんて、ケースに入れて飾っておきたいくらいだったんだから…。 Ａ氏：飾りましょう！Ｂさんっ！白無垢も取ってありますからっ。なんといってもうちの嫁が一番可愛いっ！ 千里：…やっぱ、収集つかなかった…。 Ａ氏：それはそうと、君。（いきなり千里に向き直る） 千里：は？俺ですか？ Ａ氏：旅行会社の社員だって？ 千里：あ、はい。そうですが。 Ａ氏：辞めて、私の秘書にならないか？ 千里：はあっ？！ Ｆ氏：こらっ、お前、ナンパしてるんじゃないっ！息子に言いつけるぞ！ Ａ氏：…ふんっ。 |