「62426」nekoさまからのリクエスト『攻めキャラおのろけバトル〜うちの子の方が可愛い!』


 ついにこの日がやってきました。
 桃の国を代表する攻めキャラ、悟と智雪のおのろけバトル!
 もう、この二人は誰にも止められない…。インタビュアーはナシ!
 質問を書いたメモだけ渡して、あとは勝手に語っていただきましょう!!




悟:初めまして。桐生悟と言います。

智雪:初めまして。前田智雪です。悟くんは僕より一つ下だよね。

悟:はい、そうです。

智雪:大人っぽいね(やたらと綺麗なヤツだな…)。

悟:智雪さんこそ…(男前じゃないか…)。

智雪:今日は、お互いの恋人自慢をしろってことなんだけど。まず、君の恋人がどんな人か教えてくれるかな?

悟:はい(自信満々)。僕の恋人は奈月葵って言います。1学年下で、入試は満点で、学年成績は常にTOPで、フルートではコンクールに優勝していて、将来は一流のプロになる予定です!(ふふふ、どうだ、すごいだろう)

智雪:(う…)…。

悟:智雪さんの恋人は?

智雪:言っておくけど、うちの直は恋人ではなくて奥さんだ。

悟:ええっ?!

智雪:(ふっふっふー)ちゃんと結婚式もしたし、新婚旅行にも行ったよ(どうだ、羨ましいだろー)。

悟:そ…そんな(羨ましい…)。

智雪:うちの奥さんは熱田直っていうんだ。中学からの同級生で、成績も結構よかったけど、部活では全国大会に行ったことがあるし、学校でも人気者で、元気でやんちゃで可愛いんだ。(胸張りまくり)

悟:うちの葵も、めちゃめちゃ可愛いですよっ。

智雪:写真もってる?

悟:もちろんです。

(いきなり始まる写真交換会)

智雪:(うわ…美形だ…)

悟:(うわ…可愛い…)

智雪:…ま、そこそこいけてるんじゃない?

悟:…そちらこそ、まあまあいい感じじゃないですか。

(しばし、沈黙)

悟:で、次は何でしたっけ?

智雪:あ、ああ。えっと…。『恋人の第1印象を語って下さい』…か。悟くん、君が恋人と初めてあったのは?

悟:葵が入学してきたときです。部活の顧問の部屋で、初めて会いました。

智雪:その時の印象は?

悟:一瞬で…奪われてしまいました。

智雪:何を?

悟:僕のすべて。

智雪:…(こ、こいつ、恥ずかしげもなく気障なことを…)。

悟:智雪さんは?恋人と初めて会ったのはいつですか?

智雪:中学の入学式の日に、教室で会ったのが最初だな。

悟:第1印象は?

智雪:この子に出会うために、自分は生きてきたんだと思った。

悟:…(こ、この人、中1の時にそんなことを…。なんてませたガキだ…)

(またしても沈黙)

智雪:…最後の質問、いこうか。

悟:あ、はい。

智雪:『初●ッチってどうでしたか?』………。誰だ、こんなこと書いたヤツ…。悟くん、君、答えられる?

悟:ど、どういう意味ですか?

智雪:いや、その、まだだったりしたら…と思って。

悟:そんなことないですよっ。

智雪:……ってことは、もう手を出したんだ。

悟:う。

智雪:…(こいつ、ストイックそうな顔して、実は…)。俺なんか、一目惚れした日から、6年近くも耐えたんだぞ。

悟:ホントですか?どうしてまた。

智雪:直があんまりにもお子さまで、手が出せなかった。大学を出るくらい大人になるまで待とうと思ったんだ。

悟:それなのに…?

智雪:直に会社絡みの結婚話が出たんだ。それで俺、他人に取られるくらいならって、強引に決行した。直がしがみついてきたときは、死ぬほど嬉しかったな。それから約半年、親を騙し続けて結婚式を挙げたんだ。…悟くんは?

悟:…葵は、いろんなことを抱えて、心にも身体にも傷を負ってました。だから、大切に大切にしようと思って…。僕も、葵が受け入れてくれたときは死ぬほど嬉しかったです。

智雪:君も、結構苦労したんだ。

悟:智雪さんこそ。

智雪:愛しい人を守るっていうのは…。

悟:大変なことですよね…。

智雪:がんばろうな、お互い。

悟:はいっ。頑張りましょう!




こうして攻めキャラくんたちは、いつしか芽生えた不気味な連帯感に、固い握手を交わしたのでした(笑)
作者としては、○っ○がオヤジくさくならないようにと願うばかりです(T_T)

さて、その頃、受けキャラくんたちは…。


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