「33833」あきさまからのリクエスト
「涼太と貴史・・・お見合いする」


涼太と貴史がお見合い?!仕切ってくれるのは、412号室の食えない彼、陽司くんです。





陽司:さて、今日のお題は「涼太×貴史、見合いをする」だ。

涼太:み、見合いー?!

陽司:心配するな。お互いインタビューしあってくれたらいいんだけだ。

涼太:そ、そうなのか?・・・じゃ、貴史から…。

貴史:え、そんな。先輩から…。

陽司:おい、二人とも譲りあってんじゃない。

貴史:す…すみません。

陽司:だいたいなぁ、秋園〜。お前、涼太のこと先輩って呼んでんのか?

貴史:え…っ。

陽司:恋人同士だろ?『先輩』なんて色気のない呼び方すんなよ。

涼太:…陽司、心配しなくても貴史が『先輩』って呼ぶのは人前だけだ。二人の時はちゃんと…。

陽司:ちゃんと…?

涼太:ちゃんと…呼んでるから。

陽司:なんて?

貴史:う。

陽司:ほら。

涼太:陽司っ、貴史を苛めるなっ。

陽司:うへー、こわ。ま、しょーがないな。この件については諦めてやるから、さっさとインタビューしろ。

涼太:…。じゃ、いくぞ、貴史。

陽司:うっわー。『イクぞ』だって。

涼太:チャチャを入れるなっ。

陽司:はいはい。

涼太:えっと(メモを見る)。何々?『家族構成は?』ってか。

貴史:先輩、確か妹さんが…。

涼太:ああ。両親と小学生の妹がいる。貴史は弟がいたよな。

貴史:はい。両親と小5の弟と、おばあちゃんがいます。

陽司:なるほど、二人とも長男か。大変だな、こりゃ。

涼太:何の話だ。

陽司:いや、別に。続けて下さいな。

涼太:…(不審な目)。えっと…『好きな食べ物と嫌いな食べ物は何ですか』…オーソドックスな質問だな。貴史、何が好きで何が嫌いだ?

貴史:えっと…。生のキャベツが好きで、茹でたキャベツが嫌いです。先輩は?

涼太:俺は、輪切りのトマトが好きで、串切りのトマトが嫌いだ。

陽司:…………。

涼太:えっと…次は『趣味は?』ってか。まるで見合いだな。

陽司:(だって、見合いだもん)

涼太:趣味ねぇ…。読書くらいしかないかなぁ…。

貴史:…そういえば、先輩、部屋で読んでる雑誌ってなんですか?(奈月先輩、教えてくれなかったし…)←ミラリクインタビュー『貴史、幸せ・・・』参照

涼太:え…っ。な、何のことだっ?

陽司:秋園…(いきなり貴史の耳に何かを囁く)。

貴史:ええっ?!そ、それはっ…。

涼太:陽司っ、何言った?!

貴史:先輩…「花と○○」が好きなんですか?

涼太:う〜。(陽司を睨む)

貴史:僕、「プリ○セス」が好きなんです。

    涼太、陽司、目が点。

涼太:それ、ホントか?

貴史:はい〜。

涼太:今度交換しようぜ。

貴史:わ〜い。

陽司:……(こいつらって…似たもの同士…?)。

涼太:そうだ。貴史、今度の日曜、一緒に本屋に行こう。

貴史:はいっ、行きますっ!

涼太:そうだ、今から俺の部屋に来いよ。気になる連載があるんだ。おもしろいぜ。

貴史:え…でも、そんな…。浅井先輩や奈月先輩が…。

涼太:大丈夫。あいつら練習忙しくて、ここのところほとんどいないから。

貴史:そうなんですか…?

涼太:あ、陽司。お前もしばらく帰ってこないよな。

陽司:は?

涼太:さ、行こう、貴史。

貴史:は〜い。



こうして二人は手を繋いで行ってしまいました。




 けれど陽司クンは聞いたのです。
貴史が涼太の耳元で『★ょ△ちゃん、大好き』と囁いたのを…っ。はうっ。


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